ウォーボーイズ

007 スペクターのウォーボーイズのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.0
007 スペクター、一足早く先行上映で観てきました!

ダニエルクレイグの007、4作目です。
監督は前作スカイフォールから続投でサムメンデス。
前作は、これまでの007の伝統を再解釈する再スタートを切る様な内容でしたが、今作は完全に昔の作風に似せて作られており、おなじみの007映画だ!と思える演出、内容でした。
悪く言えば、ダニエルクレイグにボンド役が変わってからのリアルで現実的な007の作風から、急に路線変更された様に思え、カジノロワイヤルからの作風が好きな方には、凡庸な内容だと思われるかも知れません。

まず、伝統のガンバレルシークエンスがようやく映画冒頭にもってこられました。
4作目にして、ついに原点回帰できたか…と感激しました。

そしてアバンタイトルまでのメキシコシーンは流れる様な長回し撮影が続き、ついにいつものボンドテーマ曲が流れる瞬間、思わず圧倒されました!

すこしコミカルなネタを入れてくる点も、往年の007の作風を思い起こし、懐かしい気分になります。
シャツの袖を直す仕草など、前作スカイフォールの列車のシーンを思い出します。
今回のサウンドスコアはスカイフォールで使われた楽曲が一部使用されるので、やはり最低でも前作は観た上で今作を観た方が楽しめます。
思わず、おお!この曲は!と思えるはずです。

OPも、サムメンデスお気に入りのシンメトリックな画づくりで、大画面で見るととても美しい映像です。
ダニエルクレイグのシリーズにおける懐かしい登場人物も映し出され、ボンドとのこれまでの因縁を思い起こさせます。

今作はダニエルクレイグの007のいわば集大成とも言える内容で、これまでの伏線や人間関係が全て一応の決着を迎えます。
あのミスターホワイトが登場すると、慰めの報酬以来、ずっとモヤモヤしていたクォンタムの設定って無かったことにされなくて良かった…と思いました。
あと、ヴェスパーの名前も出てきて、ちょっと切なくもなります…
フィリックスライターには、出来れば名前だけじゃなく本人も登場して欲しかった…

今作の悪役、というかダニエルクレイグシリーズの黒幕だと発覚する、スペクターの首領ブロフェルドを演じるのは、あのクリストフヴァルツです!
静かな狂気を感じさせる演技はハマり役でした。

あと、ボンドカーやガジェットも久しぶりに007らしい荒唐無稽な物がでてきて嬉しかったです。
劇中、往年のファンなら気付く様な過去作からの地味なオマージュが全編に散りばめられており、挙げだしたらきりがありません。

でも…ここまで沢山書いてきても、個人的には前作スカイフォールの方が良かったな〜と思いました。
やっぱりダニエルクレイグの007は、過去の作風と距離を置いていた点が好みだったので、原点回帰とはいえ今作の様な話になると、今までの続き物として観てなんだか違和感を感じてしまいました。

とはいえ面白い事には変わりません!
僕は少なくとも後2回は映画館で観る予定です!
今年のスパイ映画祭の締めにオススメです!