ユートスカイウォーカー

007 スペクターのユートスカイウォーカーのネタバレレビュー・内容・結末

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


007シリーズ第24弾!

クレイグボンド四作目にして初めての定番007!

良く言えば期待通り!悪く言えばそれ止まりな作品だった!
まずはアバンタイトルに描かれる死者の日。
これは新生007においてのターニングポイントだ!
ジェームズ・ボンドとスペクター、もっと言えばエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。
007シリーズにおいて表裏一体とも言える二つの存在の決別と復活が祝われる。
これを見てるとサム・メンデスは本当に007シリーズを愛しているんだなぁと思う。

新生007としてスタートを切った『スカイフォール』しかし、まだやり残したことが一つある。
死者の日とは故人に思いを寄せて語り合う日である。
この死者の日を通して007の歴史を築いた栄光ある先輩ボンド達を敬意を称して祝福している。
若干、死者に例えるのは如何なものかと思うところはあるが、これは007らしい皮肉交じりの粋さで素晴らしい!

そしてこの死者の日にうごめく組織。
死の淵からあの組織が復活を遂げたことを示すあのシンボルマークからオープニングへ!
流れ最高!!
オープニングについてもここまで"スペクター"にフューチャーされたのは初めて!まぁタイトルがスペクターだからそうなのだろうけど、このオープニングは上がった!

そして冒頭からQの部屋までが僕が期待していたシークエンス!
ボンド活躍のアバンタイトル→Mの部屋で一喝→Qの部屋で装備支給。
これぞ王道!『スカイフォール』を初めて見終わってからこの時まで、これをずっと期待していた!
ありがとう!サム・メンデス!!
『スカイフォール』のラストで感じた"帰ってきた007感"がここで完成された!
ジェームズ』ボンドがかますジョークさえも、そして色気さえも帰ってきた!

そういえばバウティスタ出てた。
まるで、『ロシアより愛を込めて』の刺客のようだったな。
彼とのカーチェイスシーンがなかなか良かった。
言うなら"美しいカーチェイス"。
アストンマーチンとよく見てなかったけどランボルギーニの一騎打ち。
二大高級車ってだけでも美しいが、挿入されている曲はオペラ。
これはなかなか観ない組み合わせ。
更には高級車とオペラに乗せてスピード感と迫真に迫るネタバラシ。
この静かに激しく盛り上がる感覚はどの映画でも素晴らしい!
心の中で勝手に『ゴゴゴゴゴ…』というBGMが流れてた。

また今回の一件にきっかけを与えたのはジュディ・デンチ版のM。
死しても尚、ボンドにきっかけを与える。
本当にジュディ・デンチの存在、功績はでかいのだろう。
でもこれ、僕にはちょっと出すぎな気もした。
『スカイフォール』で完璧な世代交代・原点回帰をせっかくしたのに、レイフ・ファインズの威厳が薄くなってしまった気がする。

そんなきっかけでクレイグ版ジェームズ・ボンドはあの組織のボスと初顔合わせをすることとなる。

『やっと会えたな、ジェームズ。』
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
本作一つ目のピーク到来!!
これは007を愛するものが作ったメタ発言だ!
本当に久しぶりだ!
『ダイヤモンドは永遠に』以来(『ユア・アイズ・オンリー』は個人的にカウントしたくない)実に44年ぶりにスクリーンにその姿を現し、ジェームズ・ボンドと対峙したのだ!!!
このシーンの一連のセリフはスクリーンを通り越しその向こうで観ているファン達に語りかけられているように感じた!
俺こそ会いたかったぜ!!!

がしかし、これはあくまでもメタ発言。
シリーズとしてリブートされた本作にはこのボスとジェームズ・ボンドを因縁付ける新たな設定が必要だ。
どうつながってくるのかとワクワクしてたら…
それはちょっとやりすぎでっせ。
幾ら何でも繋がりが深すぎる。

ただ、ボスの名前がフランツ・オーベルハウザー。やっぱなんかの権利が働いてあの名前は使えないのかなぁ〜とか思っていたら、2度目のピーク到来。
猫がおもむろに姿を現し、僕の集中力はリミッター越えをし、このセリフ。
『フランツは死んだ。今は◯◯◯◯◯・◯・◯◯◯◯◯◯だ。』
分かっちゃいたが、スクリーンで本人からこの名前を聞いた時は昇天するかと思った。

ここで一旦大爆発とともにフェードアウト。
この後の展開は完全に読めた。
こっちも分かっちゃいたが傷が産まれた顔を観たらまたまた上がった!笑
ちなみに傷初お披露目のシーンで、ボンドがブロフェルドに対し銃を撃つが、ここで防弾ガラスに着く傷!
スペクターのマークになっちょるよー!!細かい配慮までありがとう!!

フェロモン担当のボンド・ガール、モニカ・ベルッチは残念だった。
ほんと一瞬…
待てど待てど再登場なし!もう一場面、美しい亡骸でも見たかったところだ。

そしてサム・メンデス、DB5好き過ぎ。笑

そういえば、『慰めの報酬』のレビューで言った企業集団について、当たらずども遠からずってどころじゃないかな?笑
それにしてもドミニク・グリーン氏。
クライマックスで旧MI6の収容所が登場するけど、公式で影薄い宣言しちゃってるじゃないか!笑
あとクレイグボンドって契約あと一作残ってるよね?ここまで全てを繋げてくるなら、ブロフェルド続投して次回作で『ゴールド〜』のサブタイトル着けて決着つけてくれ。