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007 スペクターのtjZeroのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.2
度々アップしてすいません。8歳のボンドマニアの少年が、ダニエル・クレイグに出逢った際のステキな動画が見つかったので、レビューの最初につけ足しちゃいます。
https://youtu.be/4Pnb_Bq0h1M
あとは、以前書いたレビューに戻ります。失礼しました。

《レビュー》
007祭りだ!

まるで、ボンド・ファン感謝祭、みたいな楽しい映画でした。

まず、『死ぬのは奴らだ』を思わせる”死のパレード”から始まり、驚愕のワンシーン・ワンカットの超キャメラ長回しの狙撃シーンで、観客をボンドと一体化したような興奮に引きこむ。

さあ、そこからは、『オクトパシー』みたいなオープニング・タイトル、オッドジョブやジョーズ並みに手ごわい殺し屋、『ロシアより愛をこめて』風の列車内格闘、『女王陛下~』に出てきたような山頂サナトリウム…などなど、ボンドマニアにとってはTDLのフリーパスを与えられたような楽しいアトラクションの数々。クライマックスの舞台となるMI6の廃墟なんて、『黄金銃を持つ男』の”カラクリ屋敷”への大がかりなオマージュでしょう。ワクワクしました。

少し不満なのは、クリストフ・ヴァルツ温存しすぎ!、ってこと。『スカイフォール』の”ハビエル・バルデム劇場”みたいにたっぷり見せてほしかった。
ヴァルツの見せ場が増える後半は、グッと作品自体も引き締まり、ラストに向けて大いに盛り上がる。ヒース・レジャーのジョーカーを思わせる怪演だった。ブロフェルドの眼帯や車いすの謎も解けて大満足。

照明や撮影、美術や画面の構図まですべてが美しく、きらびやか。ただ、”セレブ風”になりすぎて、中学生が気軽に楽しめるような娯楽アクションからは遠ざかってる気がしないでもない。
ダニエル・クレイグが降板したら、ロジャー・ムーアのようなユーモアのある俳優にボンドを演じてもらって、一回”ぶっこわす”のもいいかもしれない。ただし、ブロフェルド役はヴァルツ続投でよろしく!

JAMES BOND WILL RETURN.