Hondaカット

007 スペクターのHondaカットのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.2
85点。007は大ファン。相変わらずボンドのファッションや佇まいは盤石の格好良さ。銃器もいちいちニクイ。オマージュの数々も楽しいし、現代版ボンドを観てる…という感動をリッチな画と共に味わえる。だって制作費3億ドルですよ。そら堪能しますよ。

ただ、お話はスカイフォールでやり切っちゃってるんだろうな、という苦しさを感じた。【原点回帰】っていうのはある種の逃げにもなるので、それを現代版にアップデートして欲しかった。

カメラマンも前作のロジャー・ディーキンスからホイテ・ヴァン・ホイテマに交代。どちらも現代最高峰のカメラマンだが、柔らかいトーンのホイテマよりも、コントラストの強い光と影のディーキンスの方が、表と裏を持つスパイ映画には合う気がする。

ちなみに『スカイフォール』は94点くらい。母と子、兄と弟、親離れ、新しいものと古いもの、現代におけるスパイの意義、色んなテーマを内包している(色んな見方ができる)その脚本が何より素晴らしいと思います。