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007 スペクターのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.0
まず最高だった!
ダニエルクレイグ版007の集大成とも言える作品だったし、なによりクレイグ版以前の作品の踏襲もさることながら、さらに現代味も加えられ、スパイ映画大豊作の今年に、まさに正統派な一本だった。

まず、ど頭のメキシコの死者の祭のなかを闊歩するボンドを追う長回しに心を鷲掴まれ、チェイスを織り交ぜつつ、アバンタイトルに持っていく流れが、本当素晴らしい。スカイフォールまでとはいかないにしろ、しっかり映画に入り込ませ、魅せてくれるあたりは監督サム・メンデスに感服致します。

そして何と言っても、今回もボンドの周りを固めるキャラクターたちが素晴らしい!
レア・セドゥがボンドガールってだけで堪らないのに、全身から迸る色気を放ちまくっていて、ひたすら心のなかで拝んでいた。
あと、賛否あるようだけどクリストフ・ヴァルツも最高に不気味で格好良かった。
あの影のシルエットだけで話すシーンとか、ヴァルツが室内に入ってくるだけで流れる緊張感とか、もう本当最高だった。

原点回帰を謳った前作のラストから今作まで、本当に十二分に満足できる橋渡しだったと思う。
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