Ohashi

007 スペクターのOhashiのネタバレレビュー・内容・結末

007 スペクター(2015年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

見終わった直後の第一印象としては「スカイフォールを経て、何故こんな話を…?」という思いが正直なところで、かなり困惑しました。

今作で志向していることは、前作『スカイフォール』までのシリアス風味を継続しながらも、原点回帰というか、かつての007シリーズの荒唐無稽な大味を取り戻そうとしているように見えました。その試み自体は評価されていいところだとは思うのですが、個人的にはどうも食い合わせが悪いように感じました。

前作でこれからの007に期待を持たせるような見事なラストを経て、今更これまでのボンドを総括するようなことをやる必要があったのか…、そして それがあまりうまくいってないんじゃないか…というのが自分の困惑の大元です。

『カジノ・ロワイヤル』以降に登場してきた敵達が 実はスペクターと結びついていた…というのも取って付けたようにしか思えず。スペクターの首領を演じたクリストフ・ヴァルツは、さすがに会議での初登場時こそ、おおと期待させる存在感を放つものの、その後で正体や動機が明らかになればなるほど小者感が増す一方で残念でした。

洗練されていた『スカイフォール』に比べると、今回の『スペクター』はあれこれ詰め込みすぎて、なぁなぁになってしまったという印象。先へ進んでるようでいて、実は辿ってきた後ろばかり見ているように感じてしまいました。