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007 スペクターのKEITOのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
3.9
シリーズは全作品見てゲームソフトもあらかたプレイしております。世代的にはブロスナンボンドなので『ゴールデン・アイ』が好きです。もちろんニンテンドー64のゲームもアホみたいにやりました。あと『ダイ・アナザー・デイ』も好き!何度見ても飽きないなあ。あっ、失笑しないで(笑)

前作の『スカイフォール』は素晴らしい作品でした。007シリーズをメタ的に踏まえたストーリー、原点回帰から再始動までを2時間30分に詰め込んだ大傑作です。ラストシーンは心が震えました。アデルが歌うOPも素晴らしく、初見時は話を知らないにも関わらず感動して泣いてまった(笑)

本作の『スペクター』は少し時間軸が分かり辛い。『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』の最初の二作は新人ボンド、前作スカイフォールはベテランボンドで全二作との繋がりは無し。そこに本作でクァンタムが絡むとなると少し混乱する。

無理にクレイグ007の話を繋げたせいで、逆に世界観が狭くなってしまったかも。しかも敵がスペクターですからね。あ、でもホワイトさんが出てビックリ。忘れてたよ(笑)

今作のキモは悪役にクリストフ・ヴァルツがキャスティンされていることでしょう。『イングロリアス・バスターズ』を見た時に誰もが「007の悪役をやってほしい!」と思ったはず。

オーベルハウザーは前作のシルヴァよりエキセントリックさは無いものの、会議シーンの登場の仕方などの不気味さが良かったです。でも何でこいつボンドのこと知り尽くしてるのに、拷問のとき時計を奪わないんだろ。全裸にして金玉責めをしたル・シッフルを見習え!あれ絶対にゲロ吐くよね…。

デビッド・バウディスタって『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックスだったのか!死ぬ間際だけ喋るのは『ゴールドフィンガー』のオッド・ジョブオマージュでしょうね。ただ、007の悪役っぽいかと言われれば微妙ですが…。

今作は全体的に少し話運びが微妙ですが、一番気になってしまったのは隠し部屋がやたら多いこと。最後にマドレーヌが閉じ込められていたのを見て「またか!」と思ってしまった(笑)正直、終盤に同時進行するM、Q、Cの話やアクションもそこまで面白くないんですよね…。

本作のラストはどうしたって『女王陛下の007』を思い出してしまいます。ボンドとマドレーヌが車を走らせるとブロフェルドが現れて…。いやー!あ、でもブロフェルド確保されたか(笑)

今はちょっとしたスパイ映画ブーム。その礎を築いた『007』シリーズの最新作が今年の締めに見られるというのは非常に嬉しい。