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007 スペクターのsugarのネタバレレビュー・内容・結末

007 スペクター(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『カジノロワイヤル』から前作『スカイフォール』までのボンドは、ヴェスパー、マティス、Mなど大勢の犠牲を乗り越えてそれでも戦いつ続けることを選ぶ。『スカイフォール』のラストシーンで発する「 My pleasure 」にはそんな彼の意気込みが詰まっているように感じました。
なのに最後に女を選ぶボンドさん。見ている方が納得するような心の移り変わりもないまま両想いになって行く。性欲が旺盛なようにしか見えません。橋のシーンでMの方に歩き出せば絵になったのに。
シリーズで最も強大な組織『スペクター』もあまり優秀には見えない。会議のシーンの見栄えは良かったが話している内容は「医療詐欺やってやす。」「売春うまくいってやす。」の報告だけ。評判の悪い「慰めの報酬」の会議シーンの方が有意義な話をしていました。
急にボンドに話しかけるシーンは良かったがその後駅に迎えに来るところまで『世界中の情報を掌握している』という感じが全然しなかったのも悔やまれる。あんなにオペレーターがたくさんいるのに・・・。
あと編集のテンポも悪く感じた。流石サムメンデス、シーンごとのセンスは良いのに、ぶつ切りのシーンを並べているように見えるため冗長に感じた。隕石の自慢には何の意味があったのか?

総じて、過去作との整合性が取れない作品、とっ散らかっているというのが感想です。次回作に期待。
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