ヤックル

007 スペクターのヤックルのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.0
スパイ映画豊作の2015年最後のスパイ映画にして最大の大物。
1stカットのながーいワンカットは素晴らしく、一気に映画の世界に引き込まれる。
…が、シークエンス自体はなんか大味?なんて印象を受けたんですが、このシークエンスだけじゃなく映画全体も割と大味な印象。
と言うか今回の007は割とコメディ的な描かれ方もしていて、それが今までダニエル・グレイブ版007で徹底的に(それこそ他作品で揶揄されるくらい)貫き通してきたシリアル路線といまいち合ってないと言うか、それぞれの味が分離しているように感じました。

ただ、絵作りはとても派手なのと、ファッション(後述)が最高なので、2時間半と言う上映時間でもその長さをあまり感じない映画でした。

007最大の見所だと勝手に思っている、スーツの着こなしは相変わらず。
今回もトム・フォードがデザインしたスーツを色っぽく着こなしております。
それとは別にボンドが履いているシューズのソールがダイナイト製のソールで、ボンドも滑りやすいレザーソールよりも、実用性を重視してラバーソールを実用性を選択するのかなどと思いつつ観てました。
(それと提供メーカーが気になったので、調べたらクロケット&ジョーンズだったので、なるほどと腑に落ちたり。)

ボンドガールについてはモニカ・ベルッチは素晴らしかったですが、元からあまり好きな女優ではないのもあってレア・セドゥには魅力を感じず。
なんか俗っぽかったんですよねぇ、レア・セドゥ。流行りとは言えビッグシルエットのコートとか着ちゃったりなんかして。ずいぶんカジュアルなボンドガールだなって思いました。
むしろ女性陣という括りではマニーペニーがダントツ。彼女のコート素敵!着こなし最高!
と言うか、MやQ、マニーペニーといったMI6の団結感がとても魅力的に映りましたし、何ならMとQも最高じゃないですか!?
猫2匹を飼っているQ、最高じゃないか…。

それと本作はボンドガールだけじゃなくスペクターそのものもちょっと抜けてるところが多いのが気になってしまいまして…。
スペクターを演じたクリストフ・ヴァルツは、どんなキャラクターもすごくハイレベルに演じることができるし、特にこういうキャラクターを演じるとものすごく輝く俳優だから、そういう意味では適任だとは思うんだけど、そういうキャスティングとは別にしてそもそもラスボスがこんなに抜けてて良いのか?なんて感じてしまいました。

取り留めもない感じの感想を要約すると、
・ボンドを含むMI6の面々は最高
・ボンドガールとスペクターはなんかいまいち。
そんな感じです。