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007 スペクターのSSDDのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
3.3
■概要
諜報活動にも属人的に殺戮を許容した諜報部員に任せることから、情報管理とドローンによる処理で完全管理下を目指す流れが起き、本部を破壊される事態に至っているMI6は再編成を迫られる。
そんな最中メキシコの死者の祭りの最中にボンドはビルの爆破、ヘリの暴走など目に余る行動を起こし、さらに組織は立場が悪くなる…。
ボンドは停職を受けたが、亡きMから託された人物を孤立無援で追うことを決意する。
男の影を追って見えてき始めたのは組織の影…新たな脅威を認識する。


■感想
まさかスペクター観てないと思わなくてノータイムトゥーダイを観始めて慌てて止める…マドレーヌ?なんだその美味そうな名前は、記憶にないぞ?…恐る恐るスペクターの予告を観るとまったく記憶にない。
しまった前作未視聴か…というわけで観ましたスペクター。

なんのけなしにスカイフォールは正月に暇だったので一人で観に行ったら、没入感に驚き、今までの007シリーズとは違う!と感動したのですが本作は迷うことなくラッキーマンの今までのシリーズでした。

落ちてるものとかその場にあるものでたまたま凌いでそのあと立ち上がってスーツの襟直す、マティーニ飲んでしけこむという王道の男性的視点の欲望のシンボリックな男。それを前作ではかなりシリアスなものに入れ替えたと思っていたんですが、戻ってました。

役者陣は素晴らしいものの、敵として魅力がない。情報命といいながら集めて情報操作をして、人命よりも銭を稼ぐことにかけてる…というだけで驚異の薄い感じ、巨悪感全然伝わらない。

あまりに没入観も薄く、序盤のQやマニーペニーとの絡みをもっと膨らまして、組織で裏で一丸となってる感出しても良かったのではないかなと。

アクション映画としてはボンドの異様な射撃能力もあって無双過ぎるのでカタルシスもないまま、あっという間に時間が過ぎましたね。

ノータイムトゥーダイ…期待して良いのか不安になりました。
とはいえやはり豪華で手抜きは感じられぬ映像美と、雪山から砂漠まで行ったり来たりと相変わらず凄い作品だなと感心しました。
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