蔵なもし

007 スペクターの蔵なもしのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
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世界的に有名なメキシコの「死者の日」。
日本ではお盆に当たるのでしょうか、大切な死者に想いを馳せ、友人、家族と共に過ごす祝日。
そこに新たに死者を増やそうとする不届者、その名はボンド、ジェームズ・ボンド!
前作、スカイフォール家に眠るボンドの父母の墓標の苗字が「ボンド」とあり、ジェームズ・ボンドはどうやら本名であるらしい。スパイなのに本名で挨拶しまくってたの?マジすか⁉︎
今作もオープニングから「死者の日」のお祭り会場上空を飛ぶヘリの機内で大格闘!
ヘリがグラつく度に悲鳴!ですよね!みんな気づいてますよね!隠密行動できないの?このタコッ!!(オープニングへ)

手がかりは敵から入手したタコがモチーフの指輪(欧米では悪魔と言われるから?)。そこからボンドはローマで行われる、謎の組織の会議に潜入する。
活動報告がエラく物騒だ。もはや、世界征服を企むショッカーのようなスケール感。
周りに準会員らしいギャラリーがいたり、初代シリーズに比べると会議の雰囲気がリアルで怖い。なんかフリーメーソンっぽい(実際はエリートの社交クラブのようです)。
ちなみに、初代シリーズ「ロシアより愛をこめて」のラスト、ウェイトレス姿でコントのような登場をして大いに楽しませてくれたクレッブ大佐っぽい女性もいます。

敵の組織の名は「スペクター」、いよいよボンドの宿敵ブロフェルド登場!!
ボンドが愛した女ヴェスパー、彼女の仇を探し続けていたボンドだったが、どうやらシリーズに出てきた悪役は漏れなくスペクターの会員⁉︎
結果知らぬ間に仇を討ち続けていたことに。よかったね!

ダニエルさんは007就任当初、結構なバッシングを受けていたそうです。確かに有名大卒でリクルートされてそうな歴代ボンドに比べると、ダニエルさんは特殊部隊出身のバリバリ現場系っぽく、どこか破滅的で張り詰めた印象にも見えました。
歴代ボンドに比べると歳も若いようですが、ダニエルボンド一作目に「00」就任というビギンズ的シリーズでしたので納得できました。アクションもストイックでしたし、権利問題で初代シリーズ以降登場のなかったスペクターの復活。初代シリーズのオマージュ的なシーンも多くあり、007という作品へのリスペクトも感じられ、大変楽しめました。歴代最高と言われるのも頷ける007。お疲れさまでした!

えっ?契約更新⁉︎ なんやてーっ⁉︎