あーさん

マッドマックス 怒りのデス・ロードのあーさんのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

新しいジャンルに挑戦 第7弾!

フィルマークスの皆さんのスコアの高さに遅まきながらの鑑賞。

世紀末とかバイオレンスとかカーチェイスとかアクションとか今まで興味なかったのに…昔やってた北斗の拳とか特に好きじゃなかったのに…
面白かった!そして感動した!
そして、様々な想像力を掻き立てられる素晴らしい映画だった。。

シリーズ前作は観ていない。(同監督のベイブは大好き)
世界観があまりにもぶっ飛んでいるので、子産み女とか母乳を搾乳される女達とか白塗りの戦士達=ウォーボーイズとか普通だったら、倫理的にどうなの?とかあり得ない!と思ってしまう設定も気にならなかった。(現在、世界を恐怖に陥れるISを連想させられたが…)
女性に対する描き方に嫌悪感を抱くような設定があればきっとこんなに感情移入できなかっただろう。そしてそれは多分ヒロイン、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサの存在が大きい。ただ強いだけでなく悲しみや女性の弱さもまとった彼女はとてもカッコよく、人間らしくて美しい。
フュリオサのようになりたい。。

それから画がきれい。荒野は余計な物がなく、果てしなく地平線が続く中にくっきりと対象物のみが映し出される。自分はよく知らないが、色んな改造した車やバイクが登場する。これは車好きの人にはたまらないだろうな。。
そして逃げる途中、荒野で女たちが水浴びをするシーンはとてもbautiful!
女性が幸せである=平和だと。。
ここから敵か味方かわからないマックスとフュリオサ達が信頼を深めていく流れもドキドキさせられる。

詳しい説明がなくいきなり始まる展開に最初は戸惑う。登場人物に関しては最小限の説明、人間関係もとにかく見てりゃわかるくらいの勢い…。後で調べたら神話をなぞらえているらしいが(道理で単純に見えて深い…)そんなの知らない、なんだこりゃーのMADなまま2時間、あっという間!心拍数はかなりの確率で2割増し。。

ほぼ全編カーアクションが続く、虐げられし者たちの尊厳を取り戻す命を懸けた逃亡と闘いの物語。味方に犠牲者が出ても決して情には流されない毅然としたフュリオサの姿に真の強さを感じた。
時々挟み込まれるギター男には爆笑!彼の存在が観てる側の張り詰めた空気を幾度となく和らげてくれた。
元気なお婆ちゃん達の活躍もすごい!一人の老女が大切にしていた種を引き継いで守るシーンはとても心に響く。
ウォーボーイズのニュークスがだんだん変わっていくのも良い。こんな緊急時にもロマンスは生まれるんだなー。
あれ?マックス役のトム・ハーディのこと書いてない…
マックスも素敵!(今更…)
最後は次回作を匂わせる終わり方。期待して良いのかな。。

本当はメインメニューの画と音楽だけでビビっていた私…chicken。それが観終わった後これは劇場で観たかった!!に変わった。
好きなジャンルでないとついスルーしてしまいがちだが、今作は本当に観て良かった!
深く深く心に残る映画であることは間違いない。。

追記
未公開シーンがDVDに付いていたが、そのシーンは省かれて正解。これが入っていたらちょっと…やり過ぎはいけない!前作から30年を経て練りに練った最高傑作。。
監督、これで70代って…!