とらキチ

マッドマックス 怒りのデス・ロードのとらキチのレビュー・感想・評価

4.8
ボイド・サウンド映画祭にて鑑賞。
要は“爆音上映”。実は恥ずかしながら今回が初見。でも下手にBDとかで見ないで、この機会まで“取っておいて”本当に良かった。
素晴らしい!サイコーに素晴らし過ぎるイカれた世界観!1981年当時では再現しきれなかった、現代と地続きの、あの狂った世紀末近未来を完全に見せてくれる!“ウォー・ボーイズ”や“ワイブズ”といった細かい設定もメチャ凝っているし、ストーリー開始数秒でぶっ壊されてしまうけどマックスのV8インターセプターが出てきたり、シタデルの“ワイブズ”監禁場所が“サンダードーム”っぽくなっていたりと、過去作へのリスペクトもバッチリ。その“ワイブズ”の監禁場所に残されたメッセージ「WE ARE NOT THINGS」「OUR BABIES WILL NOT BE WARLORDS」からもわかるように、実は女性解放を描いたフェミニズム映画でもあるところがニクい。
基本、逃げる者と追う者の文字通りのぶつかり合い。そんなシンプルな構成ながら、ブッ飛び過ぎのイカれたアクション表現のおかげでここまで心高まらせてくれるし、このテンションが最後の最後までずっと維持したままなのって、ホント狂ってる。
トムハは、ホントあんなチャーミングなヘタレキャラがよく似合うし、坊主頭のシャーリーズ・セロン姐さんは最高にカッコ良くて「一生ついていきます」って感じになってしまう。
本当、コレをスクリーンで、爆音で観ることが出来て、なんて最高なんだ!って心から思えました!
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