せーじ

マッドマックス 怒りのデス・ロードのせーじのレビュー・感想・評価

4.8
遅ればせながら鑑賞。
マッドマックスシリーズを観るのは本作が初めてだが、知らなかった自分を心から恥じる作品。

さまざまな映画評で言われている通り、ストーリーのプロット自体は極限までシンプルで単純だが、だからといって拙い映画作品では全くない、というのが本作のいちばんの恐ろしいところと言ってもいいだろう。
状況説明やストーリーの転がし方をセリフではなくアクションや演技で見せる技術が、凄まじいまでのレベルで炸裂しているからだ。
特に演者の表情による演技がすごい。
また、セリフの意味合いの違いによる演出もよくよく練られており、少ない言葉で最大限の感動を与えることに成功している。
映像も荒廃した世界を余すところなく再現しているし、煤けた世界なのに美しい映像美で見せるし、撮影の構図もエンディングの最後の最後までカッコイイ。
俳優陣も素晴らしいし、出てくるキャラクター一人一人が無駄なくキャラ立ちしている。

映画というものの楽しさや悲しさ、そして感動を、極限まで突き詰めたとてもとても美しい作品。
何度も見返して、楽しみたい。