Anima48

マッドマックス 怒りのデス・ロードのAnima48のレビュー・感想・評価

4.2
追跡者を撃退して振り切る!往復で!というワンシチュエーションだけで続く。CGに頼りすぎていないのでリアル。ゲームとかでCGの派手な場面に慣れてしまっていてもそれとは違った迫力があった。ものすごく危険で狂ったマリオカートをリアルでやっている感じ。どこまでも青い空と黄色い荒野、主人公達のトラックを狼の群れのように、軍団が群がり、追っかける。上から撮ったシーンがクジラをシャチの群れが襲っているようにも見えた。狂ったような常軌を逸した無茶な改造(子供の落書きみたい)をされた車が槍を付けて走り回っている、そんな車の集団はもう怪物の群れ。戦車の足回りに車載ってるとか、ホットケーキみたいに車体が重なってるとか。ライブハウスのステージを引っこ抜いてトラックに載せた車もでてくる。

余計なセリフはない。言葉で考えずに目に焼き付けて、音に震えてという感覚だけで体験する映画。シリーズものなので、今更余計な状況説明はいらないし。(シリーズ未見の人でもそのあたりは問題なく楽しめる。)少し野蛮に楽しみたい時にはピッタリだ!ドラム隊とかギタリストとかそういった気分を盛り上げてくれる。なんでこうなった?って言いたくなる奇妙なキャラクターがたくさん!今回はモヒカンよりスキンヘッドが多かった。型にはまった悪役がいるわけでもなく、それぞれに信念を感じさせてくれる。でも背景説明に時間を割くことなく、アクションの連続で映画は進んでいく。普通の映画だとアクションの最中はストーリーが止まるけれど、そういうジレンマを感じることはなかった。起こっているトラブル・アクションの種類と主に関わっている人物をローテしてアクションにストーリー上での意味を持たせている。

主にフュリオサが話の筋を引っ張っていく、特に序盤は。世界荒廃後の映画ではひどい世の中の様子が描かれることが多いけれど、今回は女性はとくに残酷な仕打ちを受けていて、そこからの脱出の指揮を女性が摂るのはすごく納得できた。マックスは巻き込まれて追跡に荷物扱いで車に積まれて参加。フュリオサに合流してからも基本的にはトラブル撃退要員として頑張っていた。後半になるとマックスこの旅に本格的に関わり、逃げる&戦うというこの旅に意味を持たせることになる。

・・マックスがO型で良かった