オープニングのタイトルバックまで非の打ち所がない。そこからも砂嵐に突っ込むところまで息もつかせないまま緊迫したまま進む。中盤ちょっとダレるところもあるけど引き返すあたりから盛り返す。アクションロードムービーで最初から最後までこのテンションでやり切るのはかなり凄いことだと思う。
説明臭いところは一切ないけど、観てるだけでよく練り込まれた世界観が見える。
開始1時間近くまで顔もろくに見えないで車にくくりつけられてるだけっていうタイトルロールのヒーローってなかなかない。妻子を無くしたってこと以外説明描写が特にないから前作を見てない観客にとってはどんなやつなのかいまいちわからないし。でもトム・ハーディが演じることで独特のコミカルさが生まれてて非常に魅力的なキャラに。今回は途中でマスク外せてよかったねトム。
シャーリズ・セロンも誰だからわからんほどの怪演。主演2人とも本当に見事なカメレオン俳優。このフュリオサもシガニー・ウィーバーのリプリーと並ぶ映画史上に残るタフなヒロイン。
ニコラス・ホルトのウォーボーイの散り際も良かった。
俳優の魅力を存分に引き出してそれが映画の魅力になってる素晴らしいアクション映画でした。
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不思議と何回も見たくなる。もう3回見てしまった。見るたびに魅力が増す。アクション映画の金字塔だなあ。