水の砦の武装集団に襲撃された元警官マックスが、圧政からの脱却を試みる活動的な女性と出会い、激しい戦いに身を投じていく。メインキャストを一新して、リブート的意味合いをもたせている、シリーズ第4作目。
魔改造されたマシーンの奇抜な造形、CGに頼らない生身のアクション、狂気に満ちた悪漢の生態が大きな見どころ。ドラミングを重視したトライバル・サウンドが採用されており、脳汁出まくりの映像ドラッグが創り上げられている。
目を凝らすと気づくレベルの瞬間的な早回しを取り入れているところや、原色のフィルターを全画面に適用させたかのようなサイケな映像美が、独特のグルーヴ感を生んでいる。映画館なのだけど、クラブのダンスフロアにいるような気分。
シャーリーズ・セロンのカメレオン演技は言わずもがな。支配者により「子を産むためのロボット」にされていた女性たちを救出するというストーリーラインも、カタルシスを生んでいる。行って帰ってくるだけのドラマなのに、強烈な訴求力を覚える不思議。
