BOB

マッドマックス 怒りのデス・ロードのBOBのレビュー・感想・評価

4.2
ジョージ・ミラー監督が、27年ぶりに制作した『マッドマックス』シリーズ第4作。

"Oh, what a day... what a lovely day!"

シャーリーズ・セロン見たいなと思って、久しぶりに。

ヒィャッホー!スーパーエキサイティング!!アクション映画ってこういうもんやろ!と見せつけるストロング・スタイルが爽快。アクション映画の醍醐味が詰まった大傑作。

ただ行って帰るだけの超シンプルなプロットだが、その中には"搾取"をテーマにした興味深いストーリーがある。欲望、暴力、金が支配する荒廃した世界で、"子産み女"と化した女性たち、新鮮な血液を提供するだけの"生きる血液袋"となった主人公マックス、カルト宗教団体に洗脳された"使い捨て戦闘員"ナックスが、権力者に対する逃走劇、闘争劇を繰り広げる。『マッドマックス』のディストピア世界だからこそ描けた、見応えのある人間ドラマだと思う。

撮影、編集(ディレクターは監督の奥さん)、音響、サントラ、スタントどれも一級品。美しい砂漠の風景。ド迫力、臨場感満載のカーアクション。『駅馬車』『ベン・ハー』『激突!』といった、スペクタクル乗り物アクション映画の最新型だと捉えている。

美術。イカつい乗り物に、イカついキャラクターたち。個人的にお気に入りのキャラクターは、イモータン・ジョー。ヴィジュアルはイカしているし、オリジナル版で暴走族のボス役を務めたヒュー・キース・バーンが演じているのも熱い。あとは、火炎放射付きのギターを爆音で鳴らしているコーマドーフ・ウォーリアー🎸。クレイジーな世界観の中でも、ぶっちぎりの存在感を放っている。

坊主のシャーリーズ・セロン。強すぎるやろ。相手トム・ハーディやぞ。二人ともワイルドで格好良すぎか。

今後IMAX上映されたら、確実に観に行きたい一作。

"I live, I die. I LIVE AGAIN!"

"If I'm gonna die, I'm gonna die historic on the Fury Road!"

598(再)
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