KaZui

マッドマックス 怒りのデス・ロードのKaZuiのレビュー・感想・評価

3.7
💬『マッドマックス(原題:Mad Max)』シリーズの27年ぶりの新作であり、シリーズ4作目。文明は壊滅し、砂漠化し荒廃した終末的な世界が舞台。「シタデル」という砦では、"不死身の顎"ことイモータン・ジョー(演:ヒュー・キース・バーン)を首領とした独裁社会が築かれていた。ジョーの部隊の大隊長、フュリオサ・ジョ・バッサ(演:シャーリーズ・セロン)は、彼に監禁されていた彼の妻たちを連れてシタデルから逃走。ジョーに追われるなかで出会った元警官のマックス(演:トム・ハーディ)とともに、「緑の地」と呼ばれるフュリオサの出生地を目指す。日本人のほとんどは、冒頭から既視感を覚えるだろう。というのも、この作品の世界観は、(一子相伝の暗殺拳的な要素を除けば)原作:武論尊、作画:原哲夫による日本の漫画作品、『北斗の拳』とそっくりなのだ。それもそのはず、『北斗の拳』における最終戦争後の世界の設定、登場人物の服装、ケンシロウの性格などは、映画『マッドマックス2(原題:Mad Max2:The Road Warrior)』とその主人公マックス(演:メル・ギブソン)の影響を受けて作られたものなのである。このことから、ある意味で馴染み深い世界観が心地よくすら感じた。また、荒廃した世界においてドーフ・ウォーリアー (演: iOTA)が車の上で火を噴くギターを奏でて「ヒャッハー」な音楽を生み出していたのは、ビジュアル面でも音楽面でも完璧だった。その他、ジョーの"不死身の顎"、"人喰い男爵"(演:ジョン・ハワード)、"武器将軍"(演:リチャード・カーター)など、領主に固有の異称が付けられていたり、「緑の地」の婆さんが強かったりと心躍る要素が盛りだくさんの作品。

初鑑賞:2020年8月15日
鑑賞方法:動画配信サービス(Netflix)
2020年190本目。
8月11本目。

🗣初めて観ました。好きな人はとことん好きだと思います。「ヒャッハー」な感じを楽しめると最高です!
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