ユンファ

マッドマックス 怒りのデス・ロードのユンファのレビュー・感想・評価

5.0
映画は技術芸術であるから、創り手は様々な技術や技法で、観客を驚かせよう、楽しませようとしてきた。
あるものは斬新なカメラワークや編集を、あるものは立体視を研究し、またあるものは巨大な宇宙船を創造した。
映画の誕生から100年以上が経過し、いよいよネタが尽き始めたかに見えた。

2015年、あのマッドマックスが再始動し、私は度肝を抜かれた。
シンプルなストーリー、迫力のカークラッシュ、魅力的なキャラクター、緻密に構築された世界観。
全てが完璧で、映像の持つパワーで観客を魅了することが、まだ可能であったことに驚愕した。

多くのレビューが、「V8!V8!」や、「What a lovely day!!」などの言葉にならない叫びで、あふれ返った。
本当に優れた映画は、言葉で語ることは出来ない。観る者に言語障害を引き起こすのだ。
だから観るしかない。当たり前だが、映画は観るしかないのだ。

監督のジョージ・ミラーは、20年近くこの映画の企画を練り続けた。
劇中のマックスや、フュリオサ同様、彼は一寸先も不確かな中で、それでもひたすら走り続けたのだ。
彼に心の底から、感謝と賞賛の拍手を贈りたい。