Yoshishun

バイオハザード:ザ・ファイナルのYoshishunのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「トランスフォーマー」と同じ、"シリーズ間の出来事が殆ど説明されない"シリーズに入る「バイオハザード」。または監督の奥さんの壮大なるPVシリーズとも云える「バイオハザード」。更には、日本でしか大当たりしない「バイオハザード」シリーズ。
やっと完結です。てゆうか、4以降は明らかに尺伸ばし以外のなにものでも無い気がするが……

そこまで好きじゃないのに何故か新作があれば必ず観てしまう不思議な作品です。前作で生き残ったはずの連中は半分登場しないし、ゾンビの出番少なすぎだし、色々無理がある展開は相変わらずなんですが、最終章にしてまさかまさかの☆2.9(これでも高得点w)!「シリーズ最高傑作」との呼び声が高かったのもまあ頷ける内容です。

個人的には1作目が最高傑作なんですが、そこには密室劇の面白さや1人1人死んでいく恐怖感、緊張感があったからこそだと思ってます。しかし、2作目はまだしも、3→4→5作目に連れて順調に劣化していき、そのシリーズの魅力も無くなっていくようでした。

本作も序盤はそれはそれは……謎すぎてついていけませんでした。クリスもジルもいないし、何かマッドマックスばりの荒野地帯にいるし、ちゃんと観客置いてけぼりにしてくれるのはさすがだと思いました。

しかし、鬼教師みたいなアリスの凶行やローラの呆気なさ過ぎる死を経て、段々と面白くなってくんです。さながら「ソウ」の如く、デスゲーム方式で脱落していく展開は1作目を彷彿とさせるし、レーザー室やケルベロスといったこれまた1作目が好きな人にはサプライズな演出。

何といっても、今回の完結編は1作目を彷彿とさせるものが多いから、過去3作品より楽しめました。それに40代半ば(?)のミラ・ジョヴォヴィッチの華麗なるアクションも健在。決して若くないのに頑張るアクション俳優としてはトム・クルーズに近いものを感じますね。

そりゃ、画面暗すぎ!とか、話意味わからん!とか、色々言いたいことはあります。それでも、そんな愚痴なんて忘れてしまうぐらい、ラスト20分は結構釘付けになってました!

どうでもいい真実を無駄に時間をかけて明かしてくれるこのシリーズとももうおさらばと思うと少し寂しいものがありますが、取り敢えず主演のミラ様と監督にはお疲れ様と言いたくなる、そんな完結編でした。

ちなみに、エンディングにL'Arc~en~Cielを起用したアホは消えてほしいです。日本の映画会社ってどれだけ海外の傑作を汚せば気が済むんでしょうか?いくら邦画はつまらないと言われてるからって、その腹いせに(以下略)。
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