ももさく

思い出のマーニーのももさくのレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
4.0
授業で絵を描いている時も1人孤立、この世に魔法の輪があり周りの人間達を内側の人間、自分を外側の人間と思っていた自分が嫌いな女の子杏奈。

そんな杏奈は喘息持ちで療養の為、夏休みの間、叔父と叔母の住む空気が綺麗な海辺の村へ行く事になった。

佐々木杏奈(高月彩良)札幌に住む中1。実の両親と祖父母も失っている。両親とは血が繋がっておらず母親をおばちゃんと呼び笑わない女の子。絵を描くのが趣味。

マーニー(有村架純)大岩家の近くの湿っ地に住んでいる金髪で青い目の白人。

佐々木 頼子(松嶋菜々子)杏奈の養母。心配性。

大岩 清正(寺島進)セツの夫。怖い話しが好きで木で何かをつくるのが得意。

大岩セツ(根岸季衣)頼子の親戚。おせっかいだが優しい叔母さん。

信子(頼経明子)ぽっちゃり系の女の子。田舎に来た杏奈に絡む。

山下医師(TEAM NACS大泉洋)杏奈の主治医。頼子の相談相手。

十一(TEAM NACSサブリーダー安田顕)名前の由来は11人兄弟の末っ子。十年に一度しか喋らないと子供達にからかわれる程口数が少ないおじさん。

彩香(杉咲花)東京から引っ越して来る。杏奈をマーニーと思い声をかけた赤い眼鏡とツインテールの11歳の女の子。

和彦→マーニーの幼馴染。

久子(黒木瞳)湿っ地屋敷が大好きでよく絵を書いている。

美術教師(TEAM NACSリーダー森崎博之)公園にいた先生。

ばあや(吉行和子)厳しい家政婦。

マーニーの父(TEAM NACS戸次重幸)湿っ地屋敷の主人。

町内会役員(TEAM NACS音尾琢真)倒れたあんなを助けた。

マーニーの母(甲斐田裕子)マーニーの世話が疎か。

サイロ→作物を貯蔵する構造物。

他声出演→白石晴香、石井マーク、森山良子、石山蓮香、笑ってコラえてのスタッフ他。

劇場で1回、テレビで2回の3度目の鑑賞。米林宏昌監督の「メアリと魔女の花」も見ましたがこちらの作品のが好み。

「私達の事は秘密にして、永久に」「あなたの事が大好き」など予告を見た時は百合アニメ?とすら思えてしまったが実際見ると想像力の膨らむ作品で初めて劇場で見た時は謎解きするのもワクワクしました。

こうなんじゃないか?って自分が想像する結末をさらにもう1つ超えてるじゃんって内容になってた。ひねりがあってよく出来てるなぁと思いました。

ただ前半の杏奈を好きになれない。思春期の女の子と考えれば、そんな考え方しか出来ないのは仕方ないのかもしれないけど自分がいかに良い環境にいるのか気づけよ!と言いたくなる。親も親戚もめちゃくちゃ優しいし、太っちょ豚ってかなりの暴言だし、言われた側の方が大人だなと思った。

子供の頃から親に心配されるって事があまりなかったから心配してくれるってだけで私的には羨ましい。

世の中、一見表面的には幸せそうに見えたって本当は、そうじゃない人もいるしね。表面だけじゃわからんもんだと思えた部分もあったなぁ。

芸能人声優達は、みんな違和感なくうまかった。主役の2人、番宣で当時よくテレビに出てたけど有村架純は知ってたけど高月彩良って子を知らずでしたがスカッとジャパンに出てたな。彩香演じる杉咲花はメアリよりもこちらのが合ってて上手いと思った。

大岩家が凄く可愛い!家の中に木があったりハーブがつるしてあったり。野菜やご飯もめちゃくちゃ美味しそう。

マーニーが♪ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ♪って鼻歌っぽく歌ってるのも印象的だけどプリシラアーンの「Fine On The Outside」も非常に映画に合っている。

そう言えば、こちらの作品を見た後モリコロパークに思い出のマーニー展やジブリ展を見に行ってめちゃくちゃ混んでて凄い並んだ事を思い出しました。