ちろる

思い出のマーニーのちろるのレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
4.3
観終わったあと心がスーっとなって、なんだかすぐまた観直したくなった映画です。
さわやかというとなんだか軽いけど、大切な想いを一つよみがえらせてくれるような気分になる作品で私はかなり好きです。

ジブリだと宮崎さん的な要素を求めてしまう人もいるけれど、宮崎監督の映画が少年の頭の中にあるおもちゃ箱をひっくり返したような作品だとしたら、米林監督の映画は少女が子供の頃に空想していた世界を画にしてくれたような作品が多い気がします。

どちらも大好きだけど、私は女なので宮崎監督の世界は今まで知ることの無い異次元の世界に連れ込まれて興奮してしまうけれど、米林監督の作品、特にこの「思い出のマーニー」はなんだか自分が空想の世界で観たこともあるような一コマ一コマをしっかりとしたストーリに仕立て上げて、空想少女を自立させて旅立たせてくれるような不思議な映画でした。

ジブリに冒険だファンタジーだ、戦いだというものを欲している人には少々ふんわりし過ぎなのかもしれませんが、私に取っては大切なジブリ映画の一つになりました。
ちろる

ちろる