次男

思い出のマーニーの次男のレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
3.5
田舎に療養に行って、そこで生活が始まるところは虜になってた。田舎のおじちゃんとおばちゃんがいい人間すぎてなー。だのに、マーニーと出会ったくらいから気持ちが離れてしまった〜〜。脳みそで観てしまったからいかんのだとわかりつつ、だってだって。

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マーニーの存在にさ、ミステリーの雰囲気をつけるからなんか変な感じだったと思うですよ。この女の子の正体は!?ってなんとなくずっと頭を使わせられるから、どれだけふたりがふわりとした会話をしても、推理モードが入ってしまったですよ。

杏奈とマーニー、ふたりの間に決定的な友情のエビデンスがないから、実績で仲が深まったって感じはしないしさ、じゃあ何で繋がってるのかって、そこもミステリーになってるから。大好き!って言われても、「なんでだろうか?」ってなってしまったですよ。


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ネタバレ
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杏奈が「あの子はイマジナリーフレンド」って認めてるから変な感じがするのかも。「マーニーはいるの!」って気が触れたようなことを言ってて周りが困惑して、みたいな。「実体もないし、イマジナリーフレンドでもないっぽいし、じゃあマーニーってなに…?」って考えちゃったこと自体が邪魔だったから。

あと、周りのお友達の配置の仕方はなんか気になる。信子a.k.aふとっちょブタは、あんなに辛辣な言葉を浴びせられといて、途中からまったく出てこない。一方で、ぽっと出のメガネガールが重要になってる。彼女たちは杏奈が動くための都合のいいキャラクターでしかなくて、それがもったいないし悲しかった。一貫してひとりいればよかったのでは。

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などとブツブツ言ってるが、プリシラ・アーンの歌声と美麗な景色のエンドロールで結局泣くっていうね。
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