Yoshmon

思い出のマーニーのYoshmonのレビュー・感想・評価

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
3.8
海外からやってきた祖母
祖母と日本人の祖父との間に生まれた母親
その母親から生まれたクォーターの孤独な女の子が主人公。

時を超えて、現実と幻想(記憶)の間で金髪の白人少女に出逢い、家族との繋がりを知っていくジブリらしい静かなファンタジー。

初めて来た場所のはずなのに、前に来たことがあるようなデジャヴ。
そのお屋敷に現れる綺麗な金髪の白人の女の子。
彼女との秘密の友情と、喜びと苦しみの共有、そしてすれ違い。
最後に判明する、その金髪の女の子の正体。

決して自分は1人じゃなかった。
家族の繋がりを思い出させてくれる、大切な人をもっと大切にしたいと思える作品。

個人的に国際的な家族のあり方にとても憧れる。

監督は宮崎駿監督ではなく、米林宏昌監督。
原作はジョーン・G・ロビンソン『When Marnie was There』。

ここ数年はジブリも既存作品のアニメ化が主流な気がする。

となりのトトロに始まって
ラピュタやナウシカ、
もののけ姫に千と千尋の神隠し。
宮崎駿監督の頭の中で生まれたザ・ジブリな作品は今後はもう生まれないのかな・・?

現在はスタジオ・ポノックで活動されている米林監督。宮崎監督と同じである必要はないけど自身の個性を生かした作品に期待したい。
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