Kay

思い出のマーニーのKayのネタバレレビュー・内容・結末

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

最近はディズニー映画ばかり観ていたけど、やっぱジブリも最高。
刹那的な描写が繊細で綺麗。この映画でいえば、涙や水がとても綺麗だった。
ストーリ的にも、なんだか切ない映画だった。
主人公が身体的だけでなく精神的にも病弱。哀れなヒロインかと思いきやそんな自分も嫌いという救いようのない主人公。マーニーと出会い、彼女に異様なほど惹かれているように見えた。最近の映画は、同性の友情も恋愛として捉えることができてしまうから、さらに危うさを感じさせる設定に思えてしまう。お互いがお互いを羨む。相手にないものに惹かれ合う。この流れだと二人でどこかへ〜的な展開かと思いきや、二人とも自分のもと居たところに帰っていく。主人公の杏奈もマーニーもある意味大人だったのかもしれない。「自分にないもの持ってて羨ましいけど、今あるところも恵まれたところなんだよね、他人から見れば。じゃあそこで頑張ります」的な。すごく偏見で申し訳ないけど、この展開が日本らしい。とりあえず飛び込む的なことはしない。サイロでうずくまるマーニーを連れ出そうとする杏奈だったが、それを異常に拒んだマーニー。きっとディズニープリンセスならそこから一目散に飛び出していくだろう。私もそういう展開をどこか期待していた。どうしてあそこで眠ってしまったのだろう。現状世界に心中するようにも見えた。(水から連想してしまった、、)
邦画を真剣に観たの久しぶりで、海外映画への過大評価に気をつけようと思った。
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