死にたい女と追われる男の堕落的な行きずりの恋、冒頭のシーンそのままに薄氷の上を歩くようなその行方は言わずとも知れているがなんか中途半端な感じがしてしまうあの終わり方、中島みゆきをフルコーラスで使わせていただくのならやっぱりそのまま“恋の終りはいつもいつも 立ち去るものだけが美しい 残されて戸惑う者たちは 追いかけて焦がれて泣き狂う”を純度100%でやり切ってほしかった。まぁそうすれば途中もいろいろと破綻していくのだが。高級ホテルで旨そうなメシを汚らしく食い散らかす2人の口元のカットバックは痺れた、あぁこいつらめっちゃ生きてんなと思った。女は愛嬌。
2020-44