(秘)色情めす市場の作品情報・感想・評価・動画配信

「(秘)色情めす市場」に投稿された感想・評価

モノクロで陰影深く描かれたあいりん地区の町並みや空気がよかった。
主演の芹明香のアンニュイな雰囲気や表情もすばらしい。
印象に残るシーンが多く、障害のある弟との濡れ場での窓から差し込む光の遷移だとか、現在の母の姿から自分の行く末に絶望した無表情での濡れ場とか、カラー画面への転調だとか、しんみりした流れを断ち切るラストなど。
あ、劇伴もよかったなあ。
新世界を舞台とした売春で稼ぐ女性たち。安定なものは何もなく、ただ凄まじいの連続…。
やりたくもない男に、どこにも逃げられない日常、生活のお金のために犯され続けるシーンが続く。客とのセックスはただただ苦痛だが、知的障害者の弟とのシーンではとても穏やかな顔をする主人公。
ここから出ていくか?という逃亡犯の誘いには
「ここの人は皆望みがないんや。うちここにいるわ。ここと相性がいいんや」と潔く答え、また身体を道具とする生活は続く。
 田中登監督の代表作。
ちょっと前にベルリン国際映画祭にポルノ映画で初めて出品されてた。

大阪 あいりん地区
売春、薬物その他様々な恐ろしいものがごった返す。
そこに生きる19歳の少女。

本当に汚い
こんだけ汚く描けることがすごい。
そして、モノクロで撮影することによってそのグロテスクさは増していく。

だが、思ったより衝撃度は少なかったです。特に後半は話が失速。
さらにカラーパートの部分はよく分からなかったです。
あんまり語るところがない映画でした。
GYAOで日活の無料配信やってたので観たら、ただでえろうすんまへん、おおきに…ってくらいのインパクト通天閣並みの作品やった。

ロケ効果抜群、役者さん達も好演、演出も良し。主役は勿論の事、おかあちゃんの花柳さんも良かったー
たくましゅうてせつない、

宮下さんが戸の隙間から別れた男を見る困った顔が一服の清涼。白黒だとおっぱいが2割増し柔らかく見えた。
絡みがやや多く、終盤急に雰囲気が変わったね。
メグミ

メグミの感想・評価

2.9
ヌーヴェルヴァーグみたい。
かっこよかった。
SunO2

SunO2の感想・評価

5.0
何処から何処へ行くやら指名手配犯が蠢く通天閣のお膝元。顔も思い出せぬ誰かの子を孕む母、その娘。そこに巣食う者たちの虫か鼠の如き生態。汗まみれ唾液まみれの性行為。街を見下す真っ白なシーツが風に揺れる屋上のひととき。ガス入り風船人形と廃煙突からのけむり。昭和の風景が異世界のように活写される。生々しいゲリラ撮影と目が覚める様なパートカラー。日常が半分戻ってきてお終い。
田中登が、自身の「(秘)女郎責め地獄」を1974年の大阪西成あいりん地区で再構築したと言える一作。
遊郭好きにも溝口とともに神格化されている映画である。

それまでの監督作のモチーフをぶち込み、明日なき街をあえて「色の無い世界」として見せる手法。スタジオを飛び出した大阪・現地でロケした事で得た画の自在性。渇ききった傑作。

マグダラのマリア・芹明香は、まさにはまり役を存在のみで強烈に見せつける。彼女のフーテン性/母性が強烈に焼きつけられ、これでは深作欣二もイカれようというもの。もう一人の女、宮下順子も薄幸オーラをまといつつ、その熟れた肢体でロマンポルノの「ポルノ」側を引き受ける。花柳幻舟はこれがベストアクトではないか。異能の作家、いど・あきおの脚本が素晴らしい。

撮影中、田中監督は娘さんを亡くしているという。あの三波春夫が流れる通天閣のシーンの翌日だったそうだ。先だって亡くなられた結城良熙さんの回想にその話が出てくる。優雅なる死体遊びの代償は大きかったという事だろうか。
みんな亡くなっていくよねぇ。
odyss

odyssの感想・評価

3.0
【姉弟の・・・】

1970年代半ばに作られた日活ロマンポルノの一作。

大阪の釜ヶ崎を舞台にした娼婦もので、芹明香がヒロインを演じている。母も娼婦業だが、中年になっているので、娘に客をとられて、そのせいで母娘の関係はうまくいっていない。この母親を演じているのが当時何かとお騒がせ的な存在だった花柳幻舟。うーん、やはり中年の母より、若い娘のほうがいいですよね、男としては(笑)。

ただし、芹明香は前半はあまり肌をさらしておらず、セックスシーンは他の女優ががんばっている。

後半、ようやく知的障害者である実弟とのセックスシーンで本領を発揮する。

この、知的障害者の弟と近親相姦をするという設定がなければ、本作品はきわめて凡庸なレベルの映画にとどまっていたであろう。
ちくわ

ちくわの感想・評価

4.8
とんでもない映画に出会ってしまった。

モノクロームで映した当時のあいりん地区がこの世の地獄のようで、新世界のど真ん中に聳え立っている通天閣ってもしや男根の象徴?って考えたら更にゾッとした。

そんな生き地獄の中でも決して失われない人の尊厳が一際美しかった。ここまでに人の尊厳、覚悟を描いた映画が今まであっただろうか。あんな慈愛に満ちたこんにゃくの使い方が今まであっただろうか。

障害を持った弟の最後の行動、単に罪悪感からくるものと理解するには短絡的で、それ以上に色んなメッセージが込められていると思った。それが何なのか上手く言語化できないけど、何回も観て色々思いを巡らせてみたいと思わせるような映画だった。
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