テイアム

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間のテイアムのレビュー・感想・評価

3.7
   レズビアンの主人公は、パートナーである“彼女”の素っ気ない態度に苛立ち、たまたま声を掛けてきた見知らぬ男と関係を持つ。しかしその日を境に、彼女の体は異変をきたし始める。
   1人の女性が3日掛けてゆっくりとゾンビ化し、徐々に人間の生活圏から断絶していく様を詳細に描いた異色のゾンビムービー。この手のジャンルには珍しく、ゾンビが街中に溢れて大パニックな描写やスプラッターは無い。パニックに陥る前の、一般的ゾンビ映画の前日譚的な部分と考えて良い。

   主演の女優さんが薄幸な感じで、私としては大変どストライクな訳ですが、相手が徐々に腐敗していくとなると…うーん、悩む。。。特に後半、腐敗の過程で他人から拒絶され、孤独から今まで自分が拒絶していた男とでも何とかして肉体的な繋がりを持とうとする彼女の痛々しくも生々しい性的な描写は、本来エロティックなものであるはずが、とんでもなくグロテスク。ゴア描写でもないのに。
性欲がゾンビの人肉を求める原点であるかのような描かれ方は、ある意味ではゾンビ映画史に新たな意味付けを試みたとも言えなくはない。
  現在も続くゾンビ映画ブームも一時の飽和状態を経て、色々な魅せ方に挑戦しようとする野心的な作品が増えた。この作品は、それらの中でもゾンビに変容する主人公が特に美しく、その様子を見守る私たちに「どの時点まで彼女を愛せるか」とチキンレースを挑んでいるかのような、大変たちの悪い(褒めてます)映画である。

  続編も公開予定とのことで、私は観ます(`・ω・´)キリ

   しかしこんなのをピュアな青少年が観たら、いわゆる草食系に拍車が掛かるというものだ…。