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女子ーズのBGのレビュー・感想・評価

女子ーズ(2014年製作の映画)
1.4
俺は2度と…!! 2度とお前を…。

な…何が、起こった…?
それはただ一言、こう呼ばれるものだった…。
絶 望 と ・・・・・・
これより、"降魔の儀"を執り行う!

こんな映画があるこの世界なんて、いっそ滅んでしまえばいいと思う。
とりあえず、これを撮った全員を一列に並べて、一人ひとりにファイブ・ナックル・シャッフルをブチかまして、これを観ろって言ったあの猫野郎が食おうとしてるレーズンバターサンドのレーズンをクコの実に入れ換えてやりたい。

そうか、おれは"贄"にされたのだ。 桐谷美玲、藤井美菜、高畑充希、有村架純、山本美月という5人のゴッドハンドに対して、俺は何と無力なのだろうか。それでも!はじまってしまったから、仕方なくただ観る。そんな生き方、俺には耐えられない…。

永遠かと思うほどの永い刻。ひたすら続く、笑えないボケとツッコミ。残念なことに、これを成立させるだけの演技力は桐谷美玲にはない。でも、彼女なりに頑張っている。それがもう、痛々しくて…。強いて言うならば、辛うじて高畑充希だけが、コメディの間を感じさせてくれたくらいか。

とにかく同じ構図を繰り返し、ハズシのギャグをひたすら続ける。例えば、こうだ。怪人が襲いかかろうとする。女子ーズが止める。待って、今、電話中だから、と。酷い…。こーゆーのは、主人公達が真剣だったり、退っ引きならない状況だから笑えるのだ。私の好きな作品「ショーン・オブ・ザ・デッド」。ゾンビに囲まれ、まさに絶対絶命。音1つ立てたら命取りって瞬間!電話し始めるポンコツ、エド!これは、緊迫した状況を場違いに弛緩させることで、笑いが生まれているのだ。

映画には、間やテンポってものがあり、状況とのギャップでこそ、ハズシのギャグは活きてくる。この映画では弛緩した状態が続き、そこにテンポの悪いハズシのギャグが入る。会話の流れも順番に発する学芸会。殺人的に全てが酷い。狂気の沙汰だ。これなら、同じ時間、ひたすらカラオケの背景を眺めてる方がまだマシだ。なにせ、20分くらいしかない中身を、寒いギャグで引き延ばして、97分にしているのだから。苦痛。退屈。憤怒。悔恨。

そして極めつけの、女子ーズの司令官たる佐藤二郎の酷さは、筆舌しがたい。酷いなんてもんじゃない。悪夢だ。これは何…?現実なの…?どうして私達はこんなところにいるの…?
本当に、観るべきものが1つもない。演出、演技、脚本、センス、情熱、感動、感傷、余韻、興奮、何も。ナニモ。ナニモナニモナニモ。

沈んでゆく…
みんなの死が突き抜けてゆく…
不思議だ…何も感じない…

でもって、最期の台詞がこれか…。
「…見ないで……」
自分じゃもうちょっと器用なヤツだと思ってたんだけどなぁ……寝よ。

P.S.
朝日の夕刊に俺のレビューの冒頭ちょびっとが載ってるって教えてもらいました。見れる人は、見てみて載ってたよって羨望のコメントください。俺が気分いいんでww
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