Azuという名のブシェミ夫人

オースティンランド 恋するテーマパークのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

3.5
作家ジェーン・オースティンの熱狂的ファンであるアメリカ人女性ジェーン(ケリー・ラッセル)。
女友達いわく、趣味では無く依存症レベル。
『高慢と偏見』のダーシーが理想の男性で、30代の今も夢見てばかりで男性とはちっとも上手く行かない。
そんな彼女が全財産をはたいて向かう事に決めたのが“オースティンランド”。
そこはオースティンの世界を再現している体験型テーマパーク。
友達に夢と現実の差を実感するべきと言われ、もしガッカリして帰ってきたらオースティンコレクションを捨てる約束で単身イギリスへ向かう・・・。

B級ラブコメを気軽に・・・と思ってたので、なんか期待以上に楽しめてしまった。
というか、こういうの大好き♡
でも本気で(真面目に)オースティンが好きな方にはオススメしないかも。笑
コミカルな演出上わざと偽物感を出しているので、こんなのオースティンじゃない!!!ってなるかと思う。
ブリジット・ジョーンズが好きなら、たぶん好き。
一緒になってバカみたいにこのハリボテの世界にハマればイイのです。

私、見始める前はてっきりこのオースティンランドに居る男性もオースティンファンのお客かと思っていたのですが、男性陣は“白馬の王子様”役のキャスト。
女性ゲスト達自身もそれを承知でオースティン的疑似恋愛を体験するわけです。
それって新感覚ホストクラブじゃないかって気もしますが。笑
この前提がストーリーの肝になっていて、なかなか良く出来ています。

ケリー・ラッセルの演技は『ウェイトレス』でも感じたけど、コミカルでありながら決して大げさで無くてナチュラルな女性像が素敵。
そして、とっても“Mrダーシー”なJJフィールド♡♡
まんまとファンになっちゃった。
脇役さんもみーんなナイスキャラクターでニヤニヤ。

ただ、これにキュンキュンしてる私自身、現実見えて無いんじゃんって気がしてきたけど。
・・・映画でくらい、夢見てもいいよね?