幕のリア

ハーフネルソンの幕のリアのレビュー・感想・評価

ハーフネルソン(2006年製作の映画)
3.0
フルネルソンやらハーフネルソンというボキャブラリーはプロレスファンには常識。

フルネルソンスープレックスと言えば、藤波辰爾がアメリカ遠征カルロス・ホセ・エストラーダ戦でWWF世界ジュニアヘビー級のベルトを腰に巻くことになった大技だ。
その後、あまりにも危険過ぎると長らく封印されていたが、昨今ではコーナーポストから雪崩式投げっぱなしで放つ者もいるほどで呆れる。

また、ハーフネルソンスープレックスと言えば、小橋建太が有名だ。
バーニングハンマーを始め、あのビッグボディにして後頭部から落とす危険な技を多用するため感心しない事しばしばであった。
元はと言えば三沢光晴が2代目タイガーマスクであった頃に、初代タイガーが開発したタイガースープレックスの腕のクラッチの角度を変えた改良技タイガースープレックス'84に続き披露したタイガースープレックス'85が原型である。
三沢時代含め、おそらく5回ほどしか使ったことないのではないかと思うが、三沢のこの必殺技は数多いマイフェイバリットホールドのうちの一つである。

〜閑話休題〜

ライアン・ゴズリング演ずる主人公は、昼は教師、夜は時に街を彷徨くジャンキー一歩手前。
その他にも、人種、思想、男女、様々な矛盾や対比が映し出される。

そんな、片側が締められた状態の生活をハーフネルソンというタイトルが表している。

痛さや苦しさよりも優しさや穏やかさが上回る。
そこで好みが別れる作品と感じた。

「ムーンライト」との二本立ても良いかもしれない。
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