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ザ・ドア 交差する世界のSHiNのレビュー・感想・評価

ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)
3.6
マッツ萌え。とにかくマッツの哀愁あるあの独特の佇まい×タイムスリップ×パラレルワールドとのコラボを堪能できる映画だった。


自分の蒔いた種とはいえ、不幸のどん底に落ちたマッツ。家族を失い、最早廃人となる寸前のところに凍った蝶が。
マッツが手に取るとなんと息を吹き返し美しい蒼い羽を羽ばたかせる。再び飛び立つ蝶を追うとそこにはドアがあった。そしてその向こうには……。。。



なんかズッシリくるこの残り香。オープニングクレジットはどこか「和」を感じさせる趣がある。全編に渡って流れる静かだが不安感や情緒を煽る旋律。そして、この男マッツである。


飛び抜けた設定。ツッコミどころはあるもののタイムスリップに伴う細かいこたぁいいからとりあえず、この家族の行く末、一人のゲスマッツが招いたその行く末をただただ、目を背けずに見守る意外にない。一度再生ボタンを押したなら最後までどうなるか気になってどっぷりこの世界に入り込めた。



常日頃から、本来見るべきものを疎かにし、大切なものを失ってから後悔するなんて、自分たちにも当てはまることはあるんじゃないか?
そういう事を考えたら、本当に今ある小さな幸せ、妻、両親、家族、友人はかけがえのない存在なのだと改めて噛み締めて、誤って失わないように。
時間は戻せない。戻せたとしても思い通りに修正できるのか?できるのなら最初からしゃんとせえよと。
マッツから教えてもらった気がする。
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