むらむら

ハウンターのむらむらのレビュー・感想・評価

ハウンター(2013年製作の映画)
5.0
「CUBE」監督による、ループもの設定のホラー・サスペンス。
WIKIPEDIAの解説が、一行目からネタバレしてるので気をつけましょう。

両親と弟と一緒に住むリサ(アビゲイル・ブレスリン)は、家族で唯一、自分だけが何度も同じ一日を繰り返していることを認識している。なんとかしてそれを抜け出そうと奮闘する中で、意外な真相に気付いていく……って内容。

ただ、内容がテンコ盛りすぎて、観てる途中「一体、お前は何がやりたいんだ!」ってヴィンチェンゾ・ナタリを説教したくなってきた。秘密の通路、過去の因縁、取り憑かれる家族、こっくりさん、鏡などなど、「僕の考えた最強のホラー設定」を無理やり詰め込んだ感じ。なんか、ドン・キホーテの店内ホラーコーナーを映画化したら、こうなりました、みたいなコテコテ感。

しかも、それが全部すっきり解決されるわけじゃなく(超常現象だから、すっきり解決する必要ない、と言われればそれまでなんだけど)、結構強引に終わらせる感じ。

ただ、幕の内弁当感は良いので、浦沢直樹のマンガみたいに「伏線を張るだけ張って、尻すぼみで終わる」って作品が好きな層(いるのか?)にとっては★5の作品だと思いました。

ちなみに、人に取り憑く殺人鬼(スティーヴン・マクハティ)が出てくるんだけど、この殺人鬼の表情が最高! 「八ツ墓村」の山崎努くらい見惚れる。額に入れて飾りたいくらいの素敵な表情に、「リサちゃん、結構、この殺人鬼とのバトル、実は楽しんでるんじゃない?」と思っちゃいました。

次はこの「ハウンター(Haunter)」に似たタイトルの公開中映画「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(Haunt)」を鑑賞するつもりです。
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