骨法十か条

グランドピアノ 狙われた黒鍵の骨法十か条のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 師匠の追悼コンサートで演奏中の天才ピアニストがいきなり「言うとおりにしないと妻を射殺するぞ」と脅されて、演奏しながら何とかピンチを突破していく話。

 コンサートが始まってすぐに楽譜に脅迫文が書かれていて、自分にレーザーポインターが向けられていて、楽譜通りに演奏しないと客席にいる妻を射殺すると脅迫されちゃうんで何とか演奏しようとしますが。
 まず主人公が全く天才に見えないです。登場人物たちの背景がごっそりと描かれないので物語に入っていけなかったです。奥さんの友人夫婦なんて一体なんのために出てきたのか? あれだったらあんな中途半端に時間をかけて描く必要がなかったのではなかろうか? と思ってしまいました。

 そして、師匠と自分しか弾けない曲を弾かないといけなくなる。犯人とイヤホン越しに会話をしますが、めっちゃ高速で演奏する主演のイライジャ・ウッドさんは素晴らしいと思いますが。いかんせん会話しながら演奏しながらメールも打っちゃったりして、確かに天才なのでそういうのもできるかもしれませんが、もう少しリアリティあるものにして納得させて欲しかったです。 
 高速に動くカメラや長回しやスプリット画面などで緊張感はありますが、最初から最後までそういう映像表現で疲れちゃいました。ここぞという所で使って欲しかったです。

 そして明らかに犯人の目的。その理由もそんな理由なの? とちょっと戸惑うというものでした。普通にピアノ壊せばいいのではないのか? と思ってしまいました。
 主人公が反撃に出て奥さんを観客の前で歌わせるという展開になると、犯人はもう手出しできなくなっちゃう。どんだけずさんな計画なんだろうとこれまたビックリでした。

 真犯人役の俳優さんがちょっと豪華で最後まで出てこなかったのが驚くくらいで、ちょっとドタバタコンサート狂想曲にしか見えない映画で残念でした。