滑頭

ミッキーのミニー救出大作戦の滑頭のレビュー・感想・評価

5.0
大傑作。本編のアナ雪よりよっぽど完成度が高く濃密。この映画を映画館で観ることができて本当に良かった。ディズニー映画最初期の短編映画の作風を現代の技術をフルに活用して作ったらどうなるか、という映画。
だからミッキーやミニーのデザインは古風で、ドナルドやグーフィーは登場せず、ピートやホーレス・ホースカラーやクララベル・カウといった古参のキャラだけ。
しかもミッキーの声は、初代声優のウォルト・ディズニーの声をサンプリングして使用されており、音楽も最初期の短編映画の音楽のミックス。完全にそれを意識して作られている。
そしてカートゥーンならではのメタ的なギャグもバシッと決まり、アニメーションというものそのものの構造を活かした物語が、2D手描き風アニメと3DCGアニメが混在する世界で展開される。
完璧。
さらに感動的なのは、しあわせうさぎのオズワルドとミッキーが初めてスクリーンで共演を果たしているところだ。
ディズニーファン感涙ものの最高の短編映画。

2014/12/29
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