ちゃあぽむ

8月の家族たちのちゃあぽむのレビュー・感想・評価

8月の家族たち(2013年製作の映画)
3.8
"家族や姉妹の神話は消えた。遺伝子で
繋がるだけの無作為に選ばれた細胞よ"

母の日に贈り物をして当たり前の様に
笑顔を交わせる親子ばかりではない
幾ら自分が親に意地悪に育てられて
嫌な思いをしたからといって子にも
同じ事をして良い訳ではない。けれど
その環境しか知らぬが故におかしさ
間違いに気づけていない事もあると
気づいたのは映画を沢山観るように
なってからやっとだった。

ひねくれ者の私にはすんごく染みた
美しい家族愛の物語も嫌いじゃないけど
そうそう、こうやって面倒でワガママで
どうしようもないのに家族だから縁も
切れないもんなんだよねってどこか
不思議に絵に描いたような幸せな家庭で
ないのが自分だけじゃないような安心感を
得られてしまった。

度重なる罵倒になんて嫌な奴と思いながら
とても嫌な役なのにメリルだとどこか
可愛らしさが垣間見れて憎めなかった。
アイビーの会話を遮るべくお皿みんなで
割るところなんて最高にチャーミング!
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