DJりん

8月の家族たちのDJりんのレビュー・感想・評価

8月の家族たち(2013年製作の映画)
4.3
凄く凄く面白かった作品。
こーいう家族をテーマにした作品って一歩間違えると大袈裟になり過ぎたりかと言って平凡に描き過ぎると単調すぎて何となくつまんないし記憶に残らないって感じになっちゃうけどこの作品ではそれが無かった。
大袈裟過ぎず平凡過ぎずで見ていてとても楽しめたし自然と自分もこの家族の一員となり一緒の空間にいるようなそんな気分にさせるが物凄く上手いなと感じた。
この家族は本当に母親の影響が大きかったんだろうなと言うのを見ていて一番に感じた。
長女はしっかりして芯があるが母親に似て気性が荒くキレると手がつけられないという一面があり、次女は恐らく三姉妹の中で一番優しいがきっと母と長女の仲裁役を長い間してきたことで自分を出すのを少し恐れている一面があり、三女は恐らくこの三姉妹の中では一番母から相手にされてこなかった為一番自由で可憐であるが相手にされてこなかった寂しさを男で埋めようとしてしまう一面があるように思えた。
本当良くも悪くもうまい具合にそれぞれ親から受け継いでるもんだな😅と思った。
それに見ていて思ったのが血族より血族じゃない親の方が優しいってどーいうことだよ!ということだった。
でもこれはもしかしたら本人でも意識しない内に同族嫌悪の様なものを感じてしまっているからではないかなと思った。
やっぱり遠くから見れば綺麗だけど近くから見るとそーでもないといった感じで近いからこそ、愛しく思うからこそ厳しい言い方をしてしまったり過度な期待をかけ必要以上にきつく当たっちゃたりする部分は少なからずあるんだろうなと感じた。
この作品は本当に面白くリアルで自然な形で作品に入り込めるのでclipしている人達に胸を張ってお勧めしたい代物だった。
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