【人生はとても長い by T.S.エリオット】
オクラホマ州オーセージ郡。
口腔癌を患い体調の悪い母(相変わらず口も悪い)。
そして、父の失踪。
呼び戻された３姉妹と叔母とその家族たち。
喧々諤々・丁々発止なやり取りの先に、様々な真実が明らかになっていく。
ピュリツァー賞とトニー賞を受賞した舞台を基にしています。
原作者トレイシー・レッツ自身による脚本が、思わぬ展開と人生への深い洞察を見せる、いかにも舞台劇な作品。
とにかく、出演メンバーがすごい。
メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、サム・シェパード、ユアン・マクレガー、クリス・クーパー、ベネディクト・カンバーバッチ(ピアノ弾き語りまで披露している)、ジュリエット・ルイス、アビゲイル・ブレスリン...
この人々の絡み合いが見ごたえ十分です。
映画の冒頭で、T.S.エリオットの詩篇「空ろな人々(The Hollow Men)」の一節が引用されてます。
登場人物たちは心に空白のある人々ですけど、役者たちは魂のこもった演技で魅せてくれます。
