さてさて年の瀬だから1日3本映画観ちゃうんだ!コソコソォ!└( ´∀`三 ´∀`)/
映画館はヒドゥンワールドと心得る…それが隠れシネシタンだッ!
いやぁ、物理的な距離感と心の距離感は比例しない!
あらすじはバーク島はドラゴンと人が仲良く暮らしている。しかし、人口密度と竜口密度の増加と敵の襲来により主人公ヒックは皆で"聖地"と言われる隠された島への引っ越しを決意。その合間相棒ドラゴンのトゥースは恋に落ちる…的な感じです。
まずは今作を映画館で観れて本当に良かったッ!というのも一作目は劇場でかかったのですが二作目は日本ではビデオスルーという感じでしたので、三作目の製作が決まってもまたビデオスルーになるのではないかとハラハラしていたからです。だから、大音量であの音楽が流れるだけで最高ですよ!
そして待ちに待った三作目…相変わらずドラゴン描写が良い(今作は少なめでしたが…)。現実に存在する動物の特徴を取り入れたドラゴンの生態を観ているだけで眼福ですよ。何より特筆すべきはトゥースの可愛さですね。もうずっと二足歩行でいてほしい。それにニュードラゴンでトゥースと同種の女の子であるライトフューリーちゃんも美麗でした。敵ドラゴンのサソリっぽいアイツ等のフォルムもgood!
あと雲の上を飛翔する生物の描写があるだけで垂涎ものですね。ドラゴンがたくさん飛んでいる様や夕日を高速で飛翔する描写は平成ガメラシリーズの名シーンを彷彿する程に圧巻でした。
圧巻と言えば聖地での極彩色豊かな光景(『リメンバー・ミー』の死者の国を彷彿したり)は凄かったです。あそこだけでご飯かっこめますね。
ただ、ちょっと乗れないところもあってですね。
ドラゴンの生態描写ももっと観たかったというのは個人的な趣向だとして。
まず、ギャグがしつこいわりにあまりツボに入らなかったかな…ヒックの幼なじみで戦士のスノットやタフの天丼ギャグが特にツボに入らなすぎてビックリでした。
またスノットに関してはヒックの母ちゃんが最後にフォローするのですが唐突すぎて逆に難解な後味に。
あと今作の敵はドラゴン殺すマンなのですが、その理由をさらっと台詞で説明されるだけで、割りと薄味の便利な敵役って感じでした。ただ吹き替えが松重豊さんで顔もそっくりだったので個人的には好きです。あとヒックはジェイク・ジレンホールにそっくり。←蛇足
ただ相互理解がこのシリーズの通抵したテーマなので、その締めとしては良い着地に感じたよ。←急な上から目線
なんというか最高に優しいサノスエンディングでした。
また、ヒックがある決断をするときに後ろでドラゴンが工事現場の作業車のように働いているのも秀逸。
ヒックとトゥース。ドラゴンと人間。彼らの関係は振り出しには戻っていないし、この関係は現実を生きる我々にも通じるものがあります。通じあった事実は消せないし、無くならない。
エンドロールはアニメ映画のお仕事がよく分かる、今年ベストエンドロールでしたよ!
シリーズの三作目であり最終章ということもあり、本編前にこれまでのシリーズの概要を観せてくれますが、出来れば一作目と二作目を御覧になって主人公ヒックと相棒ドラゴンのトゥースの関係に萌えてから鑑賞した方が今作の味わいが増すこと請け合いです。一作目と二作目を合わせても『アイリッシュマン』よりは短いので是非是非!