(口が裂けてもベンさん目当てに鑑賞したとは、いえない)
1912年のイギリスが舞台の今作。
「あなたにとって参政権とは何ですか」
選挙とか、投票とか、
私一人が投票した所で何も変わらない
今の人たちって絶対思ってる参政権は
100年も前の女性達が命を賭けても
変えたかった未来であり希望だった。
政治とか法律とか大きいものよりも
彼女達は明日を変えるために戦う。
7歳から洗濯工場で働くモード・ワッツは良き母であり良き妻であった。
ある日女性参政権を叫ぶデモにあったことから彼女の運命は変わる。
諦めていた人生は変えられる。
集団の力に流されていた彼女は
やがて自分の声で戦うようになる。
彼女達の求めていたものへの代償は大きい
周りの冷ややかな目
旦那の理解
愛する息子との別離
何度叫んでも聞いてもらえないのなら
野蛮な行為で目を向けさせる。
彼女達の選ばぬ手段の正当性はわからないが、そうするしかなかったのだろう。
そこまでして勝ち取った女性参政権。
今の私たちが当たり前だと思ってた権利は
こんなにも当たり前じゃなかったのか。
終始重苦しいテーマだけれど
目を背けてはいけない
眠らせてはいけない事実でした。
キャリー・マリガンの幸薄そうな顔がたまりませんでした。
私もベンさんになってキャリーマリガンに叩かれたいですね。