ぺふ

未来を花束にしてのぺふのレビュー・感想・評価

未来を花束にして(2015年製作の映画)
4.0
これは見ておいた方がいい、と色んなところで言われていたので、珍しく積極的に見に行きました。

モードが母と同じ洗濯女として7歳から劣悪な環境で男性より安い賃金できつい労働を続け、洗濯工場の監督から性的暴行を受けて、つましく暮らしている中、同僚の娘がわずか12歳で同じ目に遭っているのを見た時、自分の人生を振り返り、次の世代も同じような人生を送らせたくない、と運動に目覚めるのは、私には凄く説得力あった。

同じ時期を舞台にしたダウントンアビーでは、まだ女性も少しは意見を言うことが出来ていたし、何と言っても上流階級なので生活の苦労はない。

サフラジェットが過激な実力行動に出るのは確かに最初やり過ぎ、と思ったけど、あの状況ではもう他の方法はない、と素直に納得。

自分はあの時代ならまず間違いなく洗濯女の立場で、しかも現状に不満が言えればまだしも、不満とも感じられない程度脳みその人間だったろうな、と思うと、彼女達の行動に本当に頭が下がる。
今教育が受けられて自分で生きていけるのは、彼女達のおかげです。
今自分にできることは、世の中こんなもんだと諦めず、おかしいと思ったことには声を上げる、ということかな。全くのヘタレですが、少しずつやってみようという気にさせてくれました。


サフラジェットというキーワードというか肝の単語が全然字幕に出ないのにびっくり!あり得ないだろう。担当者に聞きたい。
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