わたふぁ

未来を花束にしてのわたふぁのレビュー・感想・評価

未来を花束にして(2015年製作の映画)
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今、当たり前にある権利のすべては、過去に戦いを挑んだ誰かの戦利品。私たちは今、その人々の恩恵を受けて暮らしている。そのことを忘れてはいけない。大きく法の整備が成されるとき、必ずや、誰かの犠牲を伴ってきたのだから。

生死に関わるような社会の問題に悩まされることなく、野垂れ死ぬ思いもせず、平和ボケするほどに平穏な日々がこの国にはある。
男女共同参画社会には議論の余地がまだまだあり、世界中で今も論争が繰り広げられている問題の一つで、本当の意味での「男女平等」とは?という問いには答えがないのかもしれないが、問いを止めるべきではない。

いつかの誰かが夢見た場所に立っているかもしれないのだから。そしてより良い時代を未来へ贈ることができるのは今このとき、なのだから。

...映画はフェミニズムに傾倒した内容で、いい作品だとは特に思わないが、“当たり前”が“当たり前”であることの有り難みを感じた。