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未来を花束にしてののふのふのレビュー・感想・評価

未来を花束にして(2015年製作の映画)
3.4
〝法を変えるために闘います。私は歩兵、あなたもです〟

1912年、イギリス・ロンドン。洗濯工場で働く24歳のモードは、同僚の夫と幼い息子の3人で暮らしていた。ある日、女性参政権運動活動家である友人に代わって公聴会で証言し、「今とは異なる生き方があるのでは?」という疑問を持つようになる。それがきっかけとなり、モードはWSPU(女性社会政治同盟)のリーダーであるエメリン・パンクハーストの演説を聞き、デモにも参加するようになる。しかし、女性の政治活動を不満に思う男性も多く、夫からは家を追い出され、息子と会うことも禁じられ、さらに工場長からもクビを宣告されてしまう...。



1910年代のイギリスで参政権を求め行動を起こした女性たちを描いた実話がもとのお話。
(主人公は架空の人物らしいです)


なんでしょう...
テーマがテーマだけになかなかスコアがつけづらい...

まず観終わって、
これがたった100年前の出来事だったことに衝撃を受けます。

〝お前は存在しない〟
こんなにも女性が軽視されていたなんて...。
劇中での迫害はなかなかきつかったですね...
なんか男でごめんなさい|ω・`)


自由を勝ち取った女性たち。
今当たり前の世の中も
こうした最前線で戦った名もなき人々の犠牲があってこそ。
なかなか感慨深いものです




ただそんな歴史には感動しても、
映画としては個人的にはかなり微妙だったのが正直なところです。

主人公たちは投石や爆破までしちゃう過激派。
いわばテロリストです。

そこまでしないといけない世の中だったんでしょう。
ただ、映画ではちょっと正当化しすぎ英雄視しすぎで偏りすぎ。
人物の描写も浅く、とてもバランス悪く感じてしまいました。
ちょっと居心地悪かったです(´・ω・`)



ただ俳優陣は皆さん演技すごかったですね!
特に主人公を演じたキャリーマリガン。

インサイドルーインデイヴィスの時の怖いおねぇさん演技も好きでしたが、今回も魅力的(´▽`)
他にもアンヌマリーダフ、ベンウィショー、ヘレナボナムカーター、メリルストリープなど見応えありました!


以上、「未来を花束にして」!
今もまだまだ完璧に男女平等とは言えない世の中です。
かつて諦めず闘い続けた女性達の信念を忘れてはならない。
この歴史を知れたのはよかったです。
オススメです!
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