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ラブ&ピースのicのレビュー・感想・評価

ラブ&ピース(2015年製作の映画)
2.6
園子温映画という認識で、何のリサーチもなくみたので、子どもも見れるような予想外のファンタジーな演出にびっくり。(寧ろ、子どもに見てほしい)なんなら、エログロかと、覚悟していた。

そうは言っても、監督らしい要素もしっかり健在。テレビで"ピカドン"と楽しそうに嬉しそうに話すキャスターや若者たち、殴り書きで埋まったトイレの壁、セクシーな女性はとことんセクシー…だったり。

そして、大きく見ると、時が経てば忘れてしまう人間の関心の無さと残酷さに焦点を当ててるのかもしれない。
広島や長崎に投下された原子爆弾について、言葉が流行れば一人歩き。意味よりも音で人の興味を引いてしまう風刺。ゴミの問題では、その時の人間の気持ちを満たすためのものに。その結果、ペットも人形も捨てられるものが嵩んでいくのだ。

商業映画だったとしても、このエッセンスをねじ込んでくるあたりがすごい。
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