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ラブ&ピースの都部のレビュー・感想・評価

ラブ&ピース(2015年製作の映画)
2.6
少なくともこの手の暖かみを求めて鑑賞する作家ではないのでかなり面食らうが、政治的な命題とホリデースペシャル的な寓話が混在した、意外とちゃんとしてる優しい映画。時代や個人を通した取捨選択に対する立ち返りという良くも悪くも子供向け(少なくとも家族向けとは言い難い)の話を噛み砕いてしていて、途中まで存在意義を見い出せない西田敏行パートの締め方も含めて側ほど奇想天外なプロットでもない。
長谷川博己がまたぞろ狂人を演じているが『地獄でなぜ悪い』程の狂気は感じず、正直演技に関しては慣れた物だった全体的に緩く丸くとそれなりの作品だが、それだけに作品としての強い魅力には欠けたまま終幕を迎えてしまったきらいがあり、その取っ掛りのなさが個人的には不服だった。
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