けんちん汁

猿の惑星:新世紀(ライジング)のけんちん汁のレビュー・感想・評価

4.0
霊長類がまるでゴミのように見えてくるシーザー三部作
ム○カの気持ちが痛いほどわかります

前作では人間の愚かさがフィーチャーされていたけど、今回は猿側も愚かなり。
結局知能を持ち、社会を形作るとなると必ず違う考えを持った者たちが現れるわけで、それは人間を嫌い蔑む猿たちも変わらず。
対話を拒んだが故の終盤の戦闘はまさに愚かの一言に尽きる。

悪者のかのように映るゲイリーも実はそこまで悪いやつではなく、ただ仕掛けられたことに対して反応したというだけ。
それに反してコバは味方に手をかけてしまったというところがよくない。

バットマンで安定の演出力を見せたマットリーヴスとあって今回も演出には注目していたけど、意外と地味で、前作のルパートワイアットの方がアクティブなカメラワークは多かった
しかし終盤の360度動くカメラワークはなかなかに良かった。

ポストアポカリプス映画が好きな身としては、荒廃したサンフランシスコや草木の生い茂るガソリンスタンドの描写は思わず魅入ってしまった

前作の方が好きではあったものの、また俺好みな映画を作ってきた本シリーズ。
次に控える最終章への期待が否応なしに高まってしまう。