deniz

ANNIE/アニーのdenizのレビュー・感想・評価

ANNIE/アニー(2014年製作の映画)
3.8
「You're always a day away.」

子供の頃観たミュージカル映画といえば。
私は迷わず『Annie』を挙げる。
もちろん1982年版の。。
リメイク版鑑賞にあわせて改めて観たら凄まじいほどのシンデレラストーリーで、"億万長者"という見たこともないスーパーヒーローに憧れたのを思い出した。

今作は赤毛のイメージが強かったアニーをアフリカ系アメリカ人の少女が演じて、設定も現代に。
全体的に前作に比べて作風も曲調も明るく、あんなに怖いと思っていたハニガン先生も全然チャーミングの範囲内。 
今風のアレンジはどれも素敵だったが、とくに新鮮だったのは、代名詞とも言うべき「♪Tomorrow」の歌詞。
"You're always a day away."
1982年版やミュージカルでは、"明日は幸せ"と訳していたと思っていた文章が、"あなたを待つのはいつも1日だけ"と訳されていた。
え、あなたって誰??両親のことかな?
というか、原文だと幸せとか全然言ってないんですね??なんて、今更はじめて知って驚いていたら。
"あなた"とは"明日"を示しているという解釈を目にして一気に納得。
あなたは、大好きな明日は、いつだって1日向こうにいる。
そう強く信じれる心。
そして明日を"it"ではなく、"you"と表現したアニーという少女のユニークな可愛らしさが、時を超えて愛される秘訣のひとつなのかもしれない。

そんな映画談義をした同僚が、明日からは"元"同僚となり、新しい道を歩き始める。
憂鬱な日もあるだろう。
それでもYou're always a day awayなのだ。
必ずいい事が待っているさ!
deniz

deniz