RAY

ANNIE/アニーのRAYのレビュー・感想・評価

ANNIE/アニー(2014年製作の映画)
4.0
“Tomorrow”


素敵な映画でした。
本当に素敵な映画でした。
原作は『Little Orphan Annie(小さな孤児アニー)』。
ブロードウェイ・ミュージカルとして1977年にはじめて公演されて以来、世界中で愛される作品です。

…と言いながら、ミュージカルもこの作品も観たことがなかった僕。
映画を観た今、ミュージカルも是非観たいと思っています。
ちなみに、映画のストーリーは原作を基にしているものの、現代版のストーリーが描かれています。

この作品の魅力は、やはり歌です。
“孤児”として育ったアニーは、とても健気で元気な女の子。
だけど、まだ10歳の子どもなのです。
そんな彼女が自分を奮い立たせる様に歌う。
「ミュージカルって突然歌い出したりして苦手」と言う意見も聞きますが、歌うことの意味ってちゃんとあるんだと、あらためて感じました。


レビューでも何度か書いたことがあるのですが、僕にとってお守りの様な言葉があります。
「またね」と言う言葉です。
どうしてこの言葉が自分のお守りになっているんだろうとあらためて考えてみると、その理由のひとつは自分が臆病だからなんだろうなと思い当たります。
だけど、「またね」に求めるもっとも大きなものは、多分、希望なんだと思います。
僕はとても寂しがりだし神経質なので、人よりもそれが強いかもしれませんが、少なからず、人はみんな臆病と闘いながら生きていると思っています。
それは、明日に進むため、未来に進むため。
主人公のアニーもまた、明日を歌います。
歌うことで今を乗り越えるため、明日を迎えるため、明日に希望を持つために。

“きっと明日は来るよ”

綺麗事の様に思えるメッセージかもしれないけれど、毎日は自分が望むからやってきます。
だからこそ、未来は自分がつくるものだと言えるのだと思います。


少しだけ僕の話をさせて頂くと、この作品が500作品目のレビューになりました。
2019年の3月からレビューを書き始めて1年と少し。
映画を観ることで、書くことで、たくさんの方のレビューを読ませて頂くことで、また、コメント等を通してお話することで、僕は今まで考えたことがない程色んなことについて考える様になりました。
でも、いちばん変わったのは本当に“先”が楽しみになったことです。
明日はどんな映画を観ようからはじまったのに、今では、明日はどんなことを感じられるかな?見つけられるかな?だったり、大切にしなきゃと思えたことを伝えたいと思っています。
何が言いたいかって、映画にも人にも、変える力があると言うことです。

このレビューは、映画『アニー』のレビュー。
そう。
この『アニー』もまた人にとって大切なことを教えてくれる作品です。
『アニー』と言う映画が、人が、言葉が、歌が、きっと大切なことに気付かせてくれます。


明日のために。


観て良かった。


「またね」
RAY

RAY