サード・パーソンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 87ページ目

「サード・パーソン」に投稿された感想・評価

久々に僕のイメージしてるポールハギスが観れた気がします(^o^)
OASIS

OASISの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

パリ、ローマ、ニューヨークの3つの都市を舞台にした3組の男女の群像劇。
監督は「クラッシュ」のポール・ハギス。

ストーリー等を全く読まずに観たので、鑑賞中盤はずっと「?」が浮かんでいる状態で、果たしてこの物語が描かんとしている事はなんなんだろうか?だとか、本当に収束して行くのだろうか?という不安ばかりが頭の中を駆け巡ってばかりいた。

前半部分ではほぼ繋がりは無くそれぞれのエピソードが描かれて行く為退屈。
話が動き出すきっかけは一枚の「メモ用紙」で、何故それが離れた場所にも関わらず文字が裏表で存在するのか?というのが違和感を覚える原因にもなって段々と物語の構造が見えてきました。

一応の主人公であるリーアム・ニーソンがスランプの小説家という人物設定である事からもう大体察しが付きそうな話でもあるが・・・。
三者三様に子供の命に関する罪を背負っていたり、白いシャツや白いバラ、白いメモ用紙等それぞれ違う場所の筈なのに何故か共通する過去やアイテムが配置されている事からも読み取れると思います。
自分は、冒頭とラストに映るリーアム・ニーソンこそがこの話の語り部であり、辛い事実や空想を脚色しつつも自分の願った世界として書き上げようという話なのだと思いました。
つまり、「彼」とその元妻、愛人とその父意外は何処かで生きているかもしれないが虚構の人物であり、「彼」が贖罪の意味で自分の現状を重ね合わせて作り上げたキャラクターを動かす事によって、今の状況を打破する手立てとしようという事なのかと。
そうするとミラ・クニスとジェームズ・フランコの話は一体何だったのか・・・。
やはりメモでマイケルとの間に介入して来たジュリアも現実の世界の人なんでしょうか。
ということはやっぱりノンフィクションを元にして脚色した話というのが正解なのかと考えると頭が痛くなりそうな話で、自分みたいな馬鹿だと結末の捉え方も間違っていそうで怖いです。

それら沢山の要素が収束していくラスト10分は盛り上がりますが、そこまでのストロークが長過ぎた上、しかも大体の構造は分かってしまっているので面白さは感じず「だからなんなんだ?」という思いの方が強かったです。
巧みに交差する群像劇は描く気が更々無いのかもしれないが、ミステリーとしては最もやってはいけない類のオチだと感じたし、一つにまとまっていくカタルシスもモヤモヤのせいで掻き消されてしまうという状態でした。

そんな事よりも、リーアム・ニーソンのお腹がダルダルンな事の方が気になる映画でした。
そして、全裸でホテルを歩き回るオリヴィア・ワイルドが一番の見所だと思います。

@TOHO梅田
Yamajun

Yamajunの感想・評価

4.3
いろんな仕掛け、メッセージが最後繋がっていくポール・ハギス感満載の上質な大人の映画でした。
気付けなかった事が色々ありそうなので何回も観るとさらに評価上がりそう。
やっぱポール・ハギスの世界好きですね〜
GUMI

GUMIの感想・評価

3.7
正直、観た直後は「ナンダコレ?」という気持ちと、正体不明の寂しさが強く残りました。

きっと答えは1つじゃない…インセプションのように、答えはこちらに委ねられている。
こちら側に任せられている分、曖昧なシーンもありますが、軸はぶれないようになっているかと思います。

難しいっちゃ難しかったけど、私なりの答えはどんなものだろう?と、公式サイトの知恵も借りまして噛み砕いていったらしっくりきました。

人は一人でいられないけど、人と関わったら関わったで複雑な傷付き方をする。

この作品の主人公リーアム先生は小説家であるが故、また過去の傷により家庭に収まりきれないところがある。
けれど心と体はそうもいかず愛を求めるが…芸の肥やしに色恋は必要だと言うけど、アーティスト業の人たちってこんな孤独を抱えているの?と苦しくなります。

自分が抱えているものを作品に投影することで保ってるんでしょうか…
これが全てではないとは言え、アーティスト業の闇の部分というか、哀愁が詰まりすぎて落ち込む映画でした。
これほどに後から味が出てくると充実感があります。

でもリーアムパパの体がたるんでたのは見たかったような、見たくなかったような…笑
ニューヨーク、パリ、ローマ、三つの街で並行に展開する三つのストーリー。しかしある時気づく。何かがおかしいと。やがてその違和感ははっきりと姿を表し、観客を混乱に陥れる。ちょっと貫井徳郎の小説を思わせるスタイル。タイトルが全てのミステリのキーだ。
ある意味、「ウォルト・ディズニーの約束」と同じテーマを別の切り口でやった作品。ポール・ハギスによるメタ的な物語論であり作家論。中盤もう少しコンパクトに出来た気もするが、見応えたっぷりの意欲作。綿密な伏線が張り巡らされた冒頭10分を注視せよ!
監督の前作のサスペンス映画よりは本領発揮してて、シーンのつなぎ方とかうまいと思うけど、中だるみ感が。僕の理解力が足りないからか、オチはこういう意味ですと聞いても評価は変わらず。
tetsu3

tetsu3の感想・評価

3.5
難しいなぁ。
最後でようやく解る自分の鈍感さ。
違和感はずっと感じていたのだけど。。

長さは僕にはちょうどよかった。

それぞれのパートを演じる出演者が、場面に合った演技を見せとても素晴らしい。

もう一回みて理解を進めたい。
メイザ

メイザの感想・評価

4.0
期待通りのポール・ハギスの真骨頂が炸裂!

何を書いてもネタバレになるので避けますが、どれも胸を衝かれるような「思い残し」を抱えた登場人物を輝ら星の如き俳優陣が演じ切ってます。これだけでもうスゴい。なのにそれに加えて、エンドロールを見送りながら「タイトル巧すぎ・・・」とグルグル考えてしばし放心状態になること請け合いッス。

あちこちで「にしても長い!」「長すぎる!」と言われてますが「3つの物語」を紡いでいくとなるとしかたないよね。その分お得意のラスト10分の「ハギスまとめ」が始まった瞬間、脳汁ダダ漏れっすよ。

どの要素をとっても「ロングラン大ヒット!」にはゼッタイにならないので、劇場で見たい方は今日から2週間以内にどうぞ!!
ざっくり言えば6人の男女の群像劇...でもそれだけではない仕掛けがある。
色々な伏線と隠れた意味が、展開するそれぞれの話にはある。雰囲気好きだし、キャストみんな良い。でもそれよりも観た後に考察をみんなで話し合うのが楽しい。観客に説明不足って言われるとそれまでなんだけど、隠れた情報をセリフや演出、見え隠れする人物像から読み解くのが面白い作品だった。
1回目に観て得た知識と感じ取った意味を踏まえてもう一度観返したい。
この監督さんの作る話は決して嫌いなものではない、好きな方ではあるけれど・・・

リーアム・ニーソン扮する作家の親父の部分がもうひとつしっくりこなくてこの物語がうまく収まってくれません。
エイドリアン・ブロディやミラ・クニスのパートは抵抗なく見てられたんだけど、其処はそれだけじゃなくて作家親父の描く物語との入れ子状態なんだろうなぁ?